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古典的スポーツカー比較試乗 ケーターハム・セブン vs マツダMX-5 vs トヨタGT86 vs 日産370Z vs フォード・マスタング 後編

10/13(日) 18:50配信

AUTOCAR JAPAN

ヘビー級のモデル スローイン・ファーストアウト

率直に言えば、マスタングはヘビー級のモデルであり、締め上げられたスプリングとダンパーに、(少なくともデトロイトとしては)新開発のリア独立懸架式サスペンションを与えられたにもかかわらず、このクルマは今回集まったなかではもっとも正確性と機敏さに欠けたモデルであり、驚くほど軽いステアリングもさらなる悪材料だ。

【写真】古典的スポーツカー比較試乗 (12枚)

だが、それでもドライバーは思わず笑みを浮かべることになるだろう。他の4台のようにボディを振り回すのではなく、53.9kg-mというスペックどおりの無尽蔵のトルクと459psのパワーを誇る5.0L V8エンジンの実力を発揮してやれば、マスタングは素晴らしい速さを見せ、ストロークの長いまるでビリヤードのボールのようなシフトレバーを操作するたびに怒涛の加速を味わわせてくれる。

スローイン・ファーストアウトの原則に従うというのがマスタングを速く走らせるコツであり、力強さと強力なトラクションの組み合わせ(想像するよりもマスタングの走りは高級でソフトなものだ)が、郊外を驚くほどのペースで走り回ることを可能にしている。

かつてないほど貴重な存在 間に合ううちに

それでも、重く燃費性能に劣り、パッケージングも見事とは言えないマスタングこそが、自然吸気エンジンを積み、マニュアルギアボックスを介してリアを駆動すると言うレイアウトが、どれほど今の時代にそぐわないものであるのかを象徴しているのかも知れない。

だが、同時にマスタングはこの古典的スポーツカーのフォーマットがどれほど幅広いものであるかを示す存在でもある。

今回集まった5台は確かに同じメカニカルレイアウトを共有しているが、キャラクターやその仕上がりはこれ以上ないと言えるほど異なっていた。

つまり、同じようなモデルばかりが増え、自動運転技術の普及が拡大する現代において、なぜひとびとがクルマのドライビングを愛し、なぜフロントエンジン・リア駆動とマニュアルトランスミッション、そして自然吸気エンジンの組み合わせが、依然としてもっとも純粋で、もっとも現実的なスリルを味わわせてくれるのかを思い起こさせる存在として、われわれお気に入りの5台の重要性はかつてないほど高まっているのかも知れない。

是非間に合ううちにこうしたモデルを手に入れて欲しい。

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最終更新:10/13(日) 18:50
AUTOCAR JAPAN

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