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走りと環境性能を両立 アウディQ5 55 TFSIeクワトロ CO2の排出量は49g/km

10/13(日) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

二酸化炭素の排出量は49g/km

text:Jim Holder(ジム・ホルダー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
スペック上の二酸化炭素の排出量で、1g/kmの違いとは、実際どの程度の意味を持つのだろう。地球環境保護という点で見れば大切な一歩だが、その歩みは大きなものではない。しかし英国では、会社からの貸与車両の場合、50g/kmを切るか切らないかで税金面で大きな差につながってくる。

【写真】アウディQ5とSQ5、ボルボXC60 (112枚)

2020年から社用車に対する税金制度が変更されるが、純EVの優遇値は大きくなり、ハイブリッドモデルの税率も16%から14%へと引き下げられる。アウディもその変更を見込んで新しいQ5 TFSIeの売上を多めに算段しているはず。

そんなQ5 55 TFSIeだが、引き下げられた環境負荷だけでなく、高められた直線加速性能も見どころ。エンジンは2.0Lの4気筒ガソリンターボで、電気モーターが組み合わされる。バッテリーは14.1kWhの容量を持つリチウムイオン。

最高出力はシステム総合で367psを発生し、最高速度は238km/hで、1-100km/h加速は5.3秒と侮れない。ややスペックで控えめなQ5 50もラインナップされる。電気モーターだけでの走行も41km可能で、その際の速度は135km/hまで出せるという。

Q5 55 TFSIeの場合、公式な燃費は39.5km/Lとうたわれているが、ガソリンエンジンだけで走らせた場合は11.5km/Lだそうだ。新しいハイブリッド・システムを採用したとしても、その恩恵に預かるには運転スタイルを意識する必要がある。

短距離走行の連続なら燃料消費は抑えられる。一方で高速道路をハイペースで長距離走るような場合は、バッテリーを使い果たしたハイブリッド・システムも運搬するぶん、ガソリンを燃やすことになる。

共通する快適な乗り心地と上質な車内

ハイブリッド化によって車重が増えているものの、それに気付くのは相当に激しく走らせた場合のみ。Q5を購入する層の場合、そこまで攻め込んでクルマの性能に迫るドライバーは少ないはずで、走らせた印象は好印象で終始するだろう。

電気モーターが加算するパフォーマンスは必要な時にしっかり得られる。信号が変わって加速する際や、高速道路へ合流する際などで、大きなSUVは目を引くほどに鋭い加速を披露する。一方で電気だけで走行する場面では、沈黙の中で湧き出るトルクを楽しめる。とても素晴らしい自動車での移動体験だ。

試乗車には19インチホイールと標準のスチールコイル・サスペンションの組み合わせだったが、路面や速度を問わず、乗り心地は誰が乗っても快適と感じるもの。上級グレードではエアサスペンションも選択が可能だ。

エンジンが始動していても、走行フィールの洗練性は極めて高い。アクセルペダルを踏み込むと、スポーティなサウンドも味わえる。

アウディだけあって、組み立て品質や仕上げはすべて高く、用いられている素材もすべてが上質。通常のエンジンモデルと計器類が一部異なり、ボディには充電用のリッドがつくが、それ以外はその他のQ5と目立った違いはない。

車内で気付く変化といえば、大きなバッテリーを搭載するためにラゲッジスペースが95Lも小さくなっていること。大型SUVを選ぶ層にとっては、小さくないマイナス点となるかもしれない。

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最終更新:10/13(日) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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