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【台風19号】土砂崩れ、川に転落…県内各地に大きな被害

10/14(月) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 山間部や川沿いの住宅を土砂と濁流が襲い、大しけの東京湾では乗組員を乗せた貨物船が海中に沈んだ。記録的な暴風雨を観測した台風19号は、県内にも大きな被害をもたらした。依然として行方が分からない人もおり、警察や消防による懸命の捜索活動が続いた。

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 台風19号の通過に伴い、相模原市緑区では12日夜から13日未明にかけ、土砂崩れが相次ぎ、女性1人が死亡し、男女2人が行方不明となった。同区を流れる串川では母子2人の遺体が見つかった。母子を含む家族4人が乗った車が川に転落したとみられ、消防や警察で父子を捜索している。

 市消防局や津久井署によると、13日午前0時35分ごろ、同区牧野の住民から「うめき声が聞こえる」と119番通報があった。土砂で倒壊した住宅から75歳の女性が見つかり、死亡が確認された。50代の娘が土砂に下半身が埋まった状態で見つかり、約7時間後に救出されたが、腰の骨を折る重傷。

 12日午後9時45分ごろには、数百メートル離れた集落で土砂崩れが発生。倒壊した住宅に住む男性(67)と妻(64)と連絡が取れておらず、捜索には災害派遣要請を受けた陸上自衛隊も加わっている。

 同日午後9時半ごろには、同区小原でも土砂崩れがあり、60代の男性が軽傷を負った。

 同10時半すぎには、同区青山の住民から「串川に車が転落した」と119番通報があった。市消防局が川の水位低下を待って周囲を捜索したところ、13日午前8時すぎ、同区長竹の串川橋近くの中州で、女性(39)と長女(11)が遺体で発見された。女性の夫(49)と長男(8)の行方が分からず、同じ車に乗っていて流されたとみられる。
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 土砂災害が相次いだ牧野地区では13日、多くの住民が捜索活動を見守った。被災した住民は避難所に身を寄せ、「いつ帰れるのか。早く普通の生活に戻りたい」と不安げな表情を浮かべる。

 50代男性は、土砂降りの雨がやんで風が収まった12日深夜、自宅で「ゴーという音とメキメキと何かが壊れる音がした」と振り返る。外に飛び出すと、隣の家がなく、土砂が一面に広がっていた。60代の夫婦の行方が分からなくなっており、「とても優しい夫婦。無事に早く見つかってほしい」と祈るように話した。

 数百メートル離れた集落でも大規模な土砂崩れが起き、女性(75)が死亡した。女性を知る近隣の住民は「誰とでも会話する明るい人。最近は体調が優れず、心配していた」、別の男性も「地域の活動をよく手伝い、積極的に行動する人だった」と語った。

神奈川新聞社

最終更新:10/14(月) 5:00
カナロコ by 神奈川新聞

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