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国学院大、4位から大逆転V…3大駅伝開幕戦で大波乱

10/15(火) 6:05配信

スポーツ報知

◆出雲全日本大学選抜駅伝 (14日、島根・出雲市出雲大社鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)

 学生3大駅伝の開幕戦は、国学院大が2時間9分58秒で初優勝を飾った。トップから37秒差の4位でタスキを受けたアンカーの土方英和(4年)が残り700メートルを過ぎ大逆転。「平成の常勝軍団」を率いた駒大・大八木弘明監督(61)の下で主将を務めた前田康弘監督(41)は就任11年目に師匠超えを果たした。3位は東洋大、箱根王者の東海大は4位、連覇を狙った青学大は5位だった。(天候曇り、気温20・0度、湿度86%、南南西の風0・1メートル=スタート時)

 もう、ダークホースとは言わせない。残り700メートル。「動きが切り替わってない」。アンカー土方はトップを走る埼玉栄高時代の同級生・中村大聖(駒大4年)の異変を感じ、一気に抜き去った。不安で何度も何度も振り返った。「正直、追いつけると思っていなかった。5人がいい位置でつないでくれたおかげ」。勝利を確信すると右手人さし指を天に突き上げ歓喜のゴール。3大駅伝初優勝。令和の新王者が誕生した。

 4年計画で上り詰めた。6区日本人最高タイムの土方をはじめ、3区3位の浦野雄平ら有力選手がそろった4年生は入学時に「最終学年になるときには、強豪校にしよう」と誓い合った。昨季は全日本6位、箱根7位で過去最高。2年連続で土方が主将に座り、目標は「3大駅伝3位以内、箱根駅伝往路優勝」、スローガンは「歴史を変える挑戦」を掲げた。「まだ実感は湧かないけど、最高のスタート」。興奮冷めやらぬまま、土方は汗をぬぐった。

 初優勝だけでなく、大きな意味を持つ勝利だ。前田監督は駒大時代、2年時に出雲(補欠)、3年時に全日本(7区)、そして、主将だった4年時に箱根(4区)でチーム初Vを経験している。大八木監督の“方程式”を知る指揮官だからこそ、育成と緻密な作戦で快挙へとつなげた。「『誰にでもチャンスはある』と大八木監督から教わった。レース後に『おめでとう』と握手してくれて、本当にうれしかった」と感無量。3大駅伝最多22勝へ王手をかけていた“師匠”は「悔しい。めっちゃ悔しいね。弟子にやられるとは」とどこかうれしそうに嘆いた。

 土方主将は「1、2位も見据えた上での3位以内が目標」とあくまで3冠にはこだわらず謙虚に戦うことを強調。前田監督も「選手層はまだ足りないので、気が緩む選手はいない。一発屋にならないように」と挑戦者の気持ちは忘れない。前回覇者の青学大も箱根王者の東海大も置き去りにした45・1キロ。勢いそのままに、歴史を変える挑戦は続く。(太田 涼)

最終更新:10/16(水) 7:25
スポーツ報知

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