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リーチ、優勝へ「全試合勝っていくことが大事」

10/15(火) 6:05配信

スポーツ報知

 ラグビーW杯で史上初めて決勝トーナメント(T)に進出した日本代表のリーチ・マイケル主将(31)=東芝=が14日、横浜市内で一夜明け会見した。1次リーグ(L)4連勝で目標にしてきた8強を達成したが、満足することなく「さらに上にいって日本の歴史を作っていきたい」と覚悟を口にした。W杯開催国として決勝Tに進んだ2002年サッカー日韓大会を教訓に、緩むことなく準々決勝の南アフリカ戦(20日・東京スタジアム)に臨む。

【写真】リーチにエスコートキッズが「ボコってください」

 歴史的一戦から一夜明け、日本代表の新たな挑戦が始まった。「なかなか寝付けなかった」というリーチは会見の席に着くなりコップの水を一気に飲み干すと、20日の準々決勝に向けて「ゼロからスタートして、もう一回作り上げることが大事。毎日毎日の積み重ねが大事になってくる」と力説した。

 他競技から学んだ反省材料を生かす。主将として自国開催の重圧とどう向き合うか。大会前に2002年サッカーW杯日韓大会で主将を務めた宮本恒靖氏(現G大阪監督)、森岡隆三氏のもとを訪ねた。サッカー代表が、初めて1次Lを勝ち抜いて16強入りし「勝ってすごく喜んで。みんなゴール(目標)成功したみたいな感じ」で満足感が漂った当時の経験談を聞いた。サッカー代表は決勝Tで勝てなかった。

 今と重なる状況からの教訓に「新しい歴史を作って、自分たちで立てた目標を達成できたけど、ここから先が大事。ここがゴールじゃない。次勝つことが大事。全試合勝っていくことが大事。さらに新しい歴史を作りたい」と4強、決勝、その上も見据えた。8強進出チームでは、日本だけが決勝T初体験。未知の舞台で戦う心構えは仲間から学ぶ。東芝の同僚で11年大会優勝メンバーのニュージーランド代表リチャード・カフイらの名前を挙げ「僕のラグビーの歴史の中で一緒に戦った人でオールブラックス(NZ代表)もいっぱいいる。どういうことをやってきたか、どういう準備をしてきたか一言もらいたい」と話した。

 開幕のロシア戦では応援が重圧に変わる怖さを思い知ったが、試合を重ね慣れていった。「だんだん自信がついて、プレッシャーに慣れてきて毎試合、成長している感じがある。怖いくらい強くなっている。国民の応援があるからこそ頑張れている」と感謝する。ボールを持つと観客席全体から「リーチ!」と声がかかるのもおなじみになった。台風19号の被災者を勇気付けたいという気持ちも強い。

 準々決勝で対戦する南アフリカは15年大会で撃破した。9月6日の壮行試合ではキックを効果的に使われ7―41で完敗した。弱点を突かれた敗戦も、振り返れば「スペースはあった。チャンスも作った。ただ周りが見えてなくて、大事なところでミスをした」ことが敗因。埋められない差ではない。相手の勢いを止める試合運びができれば勝機は見いだせると考えている。

 スコットランド戦前に「ボコる」と荒々しい言葉を使った意気込みは、今回は「相手をボコるより、自分たちにフォーカス」と冷静だ。「いい試合を見せたい気持ちが一番大きい。そのチャンスを得たことがうれしい」。大一番でティア1(伝統強豪国)をねじ伏せ世界に認められた。実力でつかんだステージで、再び日本の強さを証明するための準備を進める。(大和田 佳世)

 ◆日本VS南アのVTR

 ▽日本34(10―12)32南ア(15年W杯イングランド大会1次リーグ第1戦、9月19日・英ブライトン)

 前半はともにモールからトライを挙げて10―12。後半はBKのサインプレーから五郎丸のトライなどで食い下がり、29―32で迎えた終了間際に反則を奪うと、逆転をかけてスクラムを選択。連続攻撃のラックからSH日和佐が球を出し、センター立川が2人を飛ばして大きくパス。NO8マフィが左に移動しながら進み、最後はウィング・ヘスケスが左隅に飛び込み逆転勝ち。

 ▽南ア41(22―0)7日本(19年W杯壮行試合、9月6日・熊谷)

 W杯ベストメンバーをそろえた南アに被6トライの大敗。後半20分にウィング・松島の一矢報いる40メートル独走トライなどで反撃したが逆転には及ばず。苦手のスローペースでの力勝負に持ち込まれて攻め手を失い、ハイパントも簡単に捕球され、カウンター攻撃からトライを奪われた。

最終更新:10/15(火) 8:53
スポーツ報知

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