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台風被害で工業団地冠水、休み明けのサプライチェーンに懸念

10/14(月) 12:26配信

日刊工業新聞電子版

  東日本を中心に記録的な大雨をもたらした台風19号。13都県に出した大雨特別警報もすべて解除されたが、長野県・千曲川や新潟県・信濃川など各地の河川の氾濫による被災状況の全容は明らかでない。政府は13日、台風19号に関する関係閣僚会議を官邸で開き「非常災害対策本部」を設置、被災状況の全容把握を急いでいる。サプライチェーン(供給網)や工場・倉庫への浸水など、連休明けの企業活動への影響が懸念される。

台風19号被害、企業動静一覧

 記録的な大雨と六つのダムの緊急放流などにより、各地で河川の氾濫が相次いだ。各地の被災状況の詳細は明らかでないが、阿武隈川が氾濫した福島県郡山市の郡山中央工業団地が冠水。同工業団地は日立製作所やパナソニック、アンリツ、クラリオンの関連会社などが拠点を構える。栃木県足利市の毛野東部工業団地も全域が冠水した。

 中小企業にも被害が及んでいる。冠水したJR武蔵小杉駅(川崎市中原区)付近に本社を構える長津製作所(同、カメラ部品など向け金型製造)は、社屋が被災し半地下のスペースが浸水した。山野井清社長は「1階も5センチメートルほど水に浸かり、泥掃除に追われている。機械設備への影響はまだ確認できていない」と話す。

 ショウワエンジ(栃木県佐野市、機械設備製造)は秋山川(佐野市)の堤防決壊で本社工場が浸水し、機械設備が水没。当面の操業停止を見込み、復旧作業に充てる予定だ。またテクノワールド(栃木県佐野市、電設工事・機械設備製造)も本社工場の一部が浸水。地盤をかさ上げしていたため製品や設備に被害はなかったが、本社周辺の土砂を片付けるなど復旧作業を進め、15日に操業を予定する。

 国土交通省によると、国および栃木県管理の9河川・10カ所で堤防が決壊。氾濫は国管理の14河川、12都県管理の63河川に及んだ。企業への甚大な影響は必至だ。

最終更新:10/14(月) 12:26
日刊工業新聞電子版

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