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【その壁を超えてゆけ】本田圭佑(1)所属先ない選手として

10/14(月) 11:03配信

日刊スポーツ

本田圭佑の「つぶやき」はいつも突然だ。それも想像のはるかかなた、斜め上からやってくる。

【写真】カンボジアの指揮を執る本田圭佑

「ビッグクラブ、そうじゃない」

今シーズンはまだ選手としての所属先がない。33歳、欧州を離れて2年以上たつ日本人MFの、移籍市場における価値が下がっていることは明らかだ。

そんな中、9月末に突然、ツイッターでマンチェスター・ユナイテッドや古巣のACミランに呼び掛けた。事実上の逆オファー、逆プロポーズで驚かせた。

ツイートは英語。文字数には制限もある。真意を尋ねると「またビッククラブに行きたがっていると捉えられているかもしれないけど、今はもう、そうじゃない。過去に散々、ビッグクラブ、ビッグクラブと言ってきたから、そう思われているかもしれないけど」とヒントを口にした。

名門、赤いユニホームのこの2チームは、大きな期待を背負いながら、開幕からけが人続出もあり誤算続き。大きくつまずき、10月の中断期を前にマンUはプレミアで12位、ミランはセリエA13位と低迷し、早々と監督も替わった。

25歳だった12年6月には、香川真司のマンU移籍に「自分もビッグクラブにふさわしい選手だと思う」と言った。その1年半後、CSKAモスクワからミラン移籍を果たし、10番を背負った。確かに「ビッグクラブ、ビッグクラブ」と言っていた。

「東京オリンピックのため」

今は状況が違う。見据えるのは自国開催の東京オリンピック(五輪)。本田は想定外で困っているチームに、経験ある自らの存在価値があると考えているようだ。

この役回りは、前回のワールドカップ(W杯)後に、現役続行の理由とした東京五輪に出て金メダルという、壮大な目標から逆算している。

選手として、とにかく今は東京五輪。欧州で苦しむチームの救世主となるイメージだろう。夏以降、複数のオファーはあったが、決めていない。「もちろん、東京オリンピックのため。行きたいと思っているチームに行きたいから」。秋を迎えても慌てていない。

競争力の高いチームで、プレーで示すことしか五輪代表、それも最大でたった3つの年齢制限外のオーバーエージ枠をつかみ取る方法はない。自国開催で、想像もしないプレッシャーにさらされるであろう若い五輪代表の、大事なチーム総仕上げから、大会中も大きく貢献できるはずだ。

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最終更新:10/14(月) 17:25
日刊スポーツ

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