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「やっぱり“ギャラリーさん”がいたほうが燃えるし、楽しいです」と渋野日向子。史上初・無観客試合の舞台裏

10/14(月) 20:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

台風19号の影響で54ホールの予定が27ホールに短縮され、最終日は史上初の無観客試合となった「スタンレーレディス」。静寂の中で選手たちがプレーした最終日の様子をプロゴルファー・中村修がレポート。

渋野日向子のドライバー連続写真

最終日開催の背景には、コース課の努力があった

10月11~13日に静岡県の東名カントリークラブで行われた「スタンレーレディストーナメント」は、11日の初日を終えた後、大型で強い台風19号の影響を考慮して2日目の競技中止が発表されました。

初日は105名がプレーして、予選カットは47位タイ。1オーバー以上で回った61名が決勝ラウンドに残りました。そして土曜日の時点で最終日のプレーを9ホールに短縮し、史上初の無観客試合にすることが発表されました。

約ひと月前、千葉県で大きな被害を出した台風15号の例もあり、コースの被害状況を考慮して9ホールでの決戦、そして危険回避からギャラリーの入場を制限した無観客試合という判断となりました。

金曜日の初日終了後にはスタンドをお化粧するカバーやテントが外され、風の影響を最小限に留める処置が行われました。途中中断はあったものの全選手がホールアウトできたため、初日の成績で予選カットが行われました。

2日目の土曜日の中止が発表された時点で、選手たちはホテルに缶詰めが予想され、スマホアプリのゲームをしたり、動画を見たり、ストレッチしたり、素振りしたりすると口々に話していました。我々取材陣も同じ。土曜日はホテルで「待機」です。

その土曜日は、予報通り激しい雨と風が静岡県裾野市の会場付近を襲い、コースの状況が心配されます。明けて日曜日は少し早めにコースに向かい、6時半に会場入り。コースを見てみると幸い倒木などの大きな被害はなく、18番ホールのバンカーではコース課の作業員が整備に追われていました。

彼らの奮闘の甲斐あり、最終日が9ホールに短縮されたこともあってコースは普段の姿を取り戻し、選手のプレーにはまったく差し支えない状態に戻っていました。会場の東名CCコース課の“ナイスリカバリー”です。

10時30分からのスタート時間が近づくにつれて選手が次々にコースにやってきます。しかしギャラリーのいない日曜日は、通常行われる最終日の朝の雰囲気とはまるで違っていて、コースは練習日のような静かな空気。スタート前の選手やキャディに話を聞いてみると、

「試合感がないですね。やっぱりギャラリーさんがいないと気合が入らない」(大城さつき)

「最終日の雰囲気がなくて練習ラウンドに戻ったような感じ。気が締まらないですね」(笠りつ子のキャディを務める先崎洋之プロキャディ)

と、みな違和感を覚えているようでした。とくに前週が盛り上がった日本女子オープンでしたので、それと比較すると、災害時で仕方のないこととはいえ、コース全体の熱気や騒がしさのギャップが大きく感じられたのだと思います。

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最終更新:10/14(月) 20:30
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