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山本尚貴、日本GPでのF1デビュー前“超多忙な日々”を支えてくれた家族に感謝

10/15(火) 18:59配信

motorsport.com 日本版

 F1日本GPのフリー走行1回目に出走した山本尚貴は、F1デビューまでの準備で多忙だった日々を支えてくれた家族に感謝の気持ちを伝えた。

【動画】山本尚貴の雄姿も……2019年F1第17戦日本GPフリー走行1回目ハイライト

 鈴鹿サーキットで行われた2019年のF1日本GP。そのフリー走行1回目で、昨年国内トップカテゴリー二冠の偉業を成し遂げた山本尚貴がトロロッソ・ホンダから”F1デビュー”を果たした。

 山本は事前にテスト走行をしておらず、現行のF1マシンに乗るのはこれが初めてという難しい状況ではあったが、大きなミスやトラブルもなく30周を走破し、チームメイトのダニール・クビアトに肉薄するペースで走った。

 いきなりの実走行で完璧に近い走りを見せた山本。しかし、そのために事前の準備には相当な時間と労力を費やしていた。

 特にFP1走行に向けた交渉が本格化した8月から9月にかけては、自身の主戦場であるスーパーフォーミュラとスーパーGTのプログラムをこなしつつ、その空いた時間を見付けて渡欧。ドイツGPやベルギーGPでトロロッソに帯同したほか、レッドブルのファクトリーでシミュレーターに搭乗。さらにF1マシンの複雑な操作を覚えるために、常に資料を読み込むという日々が続いた。

「今までスーパーフォーミュラとスーパーGTにそれぞれ100%の力を注いできました。言ってみたら(2カテゴリー合計で)200%のパワーが必要でした。そこにF1という“自分が知らない世界”が入ってきたので、今度は300%分が必要になって……。ものすごく大変でした」

 そうmotorsport.comの取材に対して答えた山本。さらに準備が本格化した9月は国内レースで思うように結果を出せず、辛い思いをしたという。それでも、この“下準備”を怠らなかったことで、FP1での素晴らしい走りを実現することができたと、山本は語った。

「今回改めて気付かせてくれたのは、どんな選手権であっても、どんなマシンであっても、やっぱり努力して準備したことは裏切らないんだなということでした」

「僕の技術がどうこうじゃなくて、やっぱり“FP1の90分しかない”ということを真摯に受け止めて、その中で自分の全てを出そうと決めていました。そうすると、やっぱり瞬間的に乗って速く走れるわけがないので、下準備が大事だと思っていました」

「後で後悔しないようにだけはしたいと思って、できる限りの準備をしてきました。それを形にすることができたのかなと思います」

 そして山本は今回のFP1出走実現をサポートしてくれた、ホンダやトロロッソをはじめ全ての関係者に感謝の気持ちを語ったが、なかでも一番感謝したいのは常に側で支えてくれた家族だという。

 山本は2016年にテレビ東京アナウンサーの狩野恵里さんと結婚。2018年2月に双子の女児が誕生したが、まだ1歳8ヵ月ということで、子育てにかかる負担も決して少なくはない。

 さらに前述の通り、8月と9月は自身のレースやF1の準備に追われる日々が続く超多忙なスケジュールで、山本もなかなか家に帰れない日々が続いた。そんな状況でも家族は常に応援し続け、影で支えてくれたという。そして11日(金)には家族全員で鈴鹿サーキットに来場し、山本のF1デビューの瞬間を見守っていた。

 取材の最後に、山本自身から家族に対する感謝の想いをこのように語った。

「ここ最近は本当に大変でしたが、そこで欠かせなかったのは家族の存在でした。子どもはまだ小さいですし、僕たちの場合は双子ということもあって、育てることと生活するということで、妻のサポートと家族の存在というのは本当に必要不可欠でした」

「その大切な存在が近くにいて、応援してくれたからこそ、今回のチャレンジがうまくいったと思います」

「チームとホンダをはじめ支援をしてくれた人、あと応援してくれたファンの人に感謝しています。でも、やっぱり一番感謝したいのは……家族かもしれないですね」

吉田知弘

最終更新:10/15(火) 18:59
motorsport.com 日本版

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