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【医師に聞く】「痔」の手術って怖いし恥ずかしい…手術したほうが良い痔の見極め方は?

10/15(火) 12:39配信

Medical DOC

「安易に痔の手術を勧める医師には、注意が必要」と警鐘を鳴らすのは、「しらはた胃腸肛門クリニック横浜」の白畑先生。痔の多くは、薬物療法で対処可能だと言います。日本人の3人に1人が悩んでいるとされる痔。その最前線の模様を、臨床経験が豊富な白畑先生に伺いました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
白畑 敦(しらはた胃腸肛門クリニック横浜 院長)
昭和大学医学部卒業。昭和大学藤が丘病院や山王台病院、横浜旭中央総合病院などの勤務を経た2017年、横浜市内に「しらはた胃腸肛門クリニック横浜」を開院。消化器に関することならなんでも相談できる、話しやすいクリニックを心がけている。医学博士。日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医、日本がん治療認定医、日本大腸肛門病学会専門医ほか資格多数。

お尻の中にうみがたまる「痔瘻(じろう)」は要注意

編集部:
まずは、痔の種類から教えてください。

白畑先生:
わかりました。まず、痔は大きく、いぼ痔と切れ痔、そして痔瘻の3つに分かれます。いわゆるいぼ痔のうち、肛門の内部にできるものを「内痔核(ないじかく)」、肛門の外にできるものを「外痔核(がいじかく)」といいます。切れ痔の正式名称は「裂肛(れっこう)」。残る「痔瘻(じろう)」とは、直腸と肛門の周辺との間にトンネルができてしまった状態のことです。

編集部:
このうち、放置しないほうがいい痔の種類はありますか?

白畑先生:
痔瘻は、すぐにでも手術をして治したほうがいいでしょう。トンネルの中にうみがたまり、やがて、激しい痛みや発熱などを伴ってきます。一方、いぼ痔と切れ痔に関しては、患者さんが困っていない限り、様子見でも構わないと思います。

編集部:
いぼ痔と切れ痔は、必ずしも手術をしなくてもいいと?

白畑先生:
はい。実は、むやみに手術を勧める医師が一部にいて、学会でも問題視されているところです。いぼ痔と切れ痔には、良く効くお薬が出てきています。患者さんから手術を望む場合と、日常生活に大きな支障が出ている場合は別として、いきなり手術ということはないでしょう。

編集部:
痔瘻は手術をしたほうがいいんですよね?

白畑先生:
はい。放置していても治りませんし、下着がうみや血で汚れたり、痛みや熱をともなったりしますからね。ちなみに手術では、空いてしまったトンネルごと摘出します。健全な組織だけが残れば、トンネルは次第にふさがっていきます。もちろん、ふさがる過程で菌が侵入し、再発してしまう可能性もあります。ですから、痔瘻は“やっかい”ですよね。

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最終更新:10/15(火) 12:39
Medical DOC

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