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サステナブルの時代、建築は「コンクリからコンテナへ」。スタジアムからショッピングモールまでコンテナ製大型施設、世界で続々登場

10/15(火) 17:00配信

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立ち並ぶビルからコンクリートジャングルとも描写される世界各国の大都市。住宅からオフィス・ショッピングビル、橋やトンネルといったインフラまで、近代的な暮らしと街づくりに欠かせない存在なのがコンクリートだ。

製造コストが低く、強固で、使い勝手が良く、長持ちするコンクリートは街のあらゆる場所で使われている。しかし、コンクリートの環境負荷について考えてみたことはあるだろうか。

コンクリートの主な材料はセメントだが、セメントはその製造過程で大量のCO2が発生する。温室効果を持つCO2の規制は世界的に喫緊の課題であり、各国は都市の発展に欠かせないコンクリートの活用と温暖化対策の両立に苦慮している。

そんななか、サステナブルな建築素材として注目を集めているのが、物流で使用される「コンテナ」だ。コンテナを様々な建築に使うことで、コンクリートの使用量を減らし、結果温室効果ガスを大幅に抑えられるほか、コンテナ建築ならではのメリットも数多くあることから「未来型建築」とまで呼ばれている。

コンクリートの製造に伴う温暖化問題、そして新しい建築トレンドになりつつあるコンテナの活用の現状はいったい、どのようになっているのだろうか。

温暖化問題に重大なインパクトを持つコンクリート産業

CO2などの温室効果ガスは、地表から出ていく赤外線を吸収し、地表に向けて戻すことで大気を温め、気温の上昇を引き起こす。

コンクリートの素となるセメントは、製造過程でエネルギー由来のCO2を熱源として使用することに加え、原材料の石灰石に含まれる炭酸カルシウムの脱炭酸によってもCO2を発生させる。

このようにセメント産業では、化学反応自体が問題となるため、運輸産業などと比較して温室効果ガス対策が困難であり、産業分野のCO2排出において、セメント産業は鉄鋼業についで2番目に大きな割合を占めている。

国際エネルギー機関(IEA)の発表では、セメント産業からのCO2排出を2050年までに24%削減する道筋が示されているが、世界全体で人口が増加し、都市化が進んでいる今、ありとあらゆる生活インフラにコンクリートは必要とされており、単純にセメント生産を規制するというのは難しい。

代替的な製造過程の研究も進められているが、長期的な耐久度の検査にはまだまだ時間がかかる。

そんな中、中古コンテナの建築への再利用が、こうした課題に対するユニークな回答として登場した。

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最終更新:10/15(火) 17:00
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