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「泳ぐ宝石」メダカ市場 “先進県”群馬で拡大 売れ筋価格帯が10倍に 手軽さから根強い人気

10/15(火) 6:12配信

上毛新聞

 メダカ飼育の人気が群馬県内で高まっている。新種が続々と登場し、1匹1万円を超える「泳ぐ宝石」と呼ばれる人気種もある。温水設備不要で飼いやすく、ファン層が拡大。寿命が1年半から3年程度で購入サイクルが早いことも追い風となり、市場規模が5年前の30倍になっていると分析する企業もある。

◎品種改良の成果が市場拡大につながる

 都内から訪れた40代男性は「これだけの種類がそろう店は都内にない」と感心する。3匹3万円の品種も含め80種類を扱う太田メダカショップ(太田市)には県内外から愛好者が集う。渋川市の60代男性は「紅白が鮮やかな魚を探しに来た」と目を輝かせた。

 2009年の開業時は1匹300円ほどが主流だったが、この10年間で来客が増え、売れ筋の価格帯が10倍になった。藤掛嘉史店主は、うろこが光る「ラメ系」や尾ひれに特徴がある「ひれ長系」の人気が高いと分析。「最近ははやり廃りの移り変わりが激しい」と、市場動向を注視しながら目を引く品種を仕入れていく方針だ。

 メダカのために掘った井戸の地下水で生育する高崎メダカ園(高崎市)の設楽哲司店主は「洗面器一つで飼える手軽さが人気」と説明。1匹2万円の高額種をはじめ20種ほどを販売。県外からの来客も多く、売り上げは右肩上がりだという。30種5万匹をそろえる希望の丘農園(同市)の萩原始社長は「女性や子どもの来園が多い。幅広い層で人気が高まっている」とみる。

 日本メダカ協会(広島県)は「若い初心者とともに、熱帯魚や海水魚から切り替えるシニア層が増えている」とする。県メダカ協会(前橋市)の岡田修一会長は、年4回の繁殖も魅力の一つで、「全国の品評会で県勢の上位入賞者が続くメダカ先進県」だと話した。

 ペットのインターネット通販で国内最大手のチャーム(邑楽町)はメダカの売上高が5年連続で毎年1.2倍ずつ伸びているとして、国内市場は5年前の30倍まで膨れ上がったと指摘する。ブームの背景として10年前から進められてきた品種改良の成果も挙げる。最近は人気種の生産が安定し、「需要の高まりに伴い供給量も増えている。今後はより手頃な価格で珍しい品種を販売できそうだ」と想定している。

最終更新:10/15(火) 6:12
上毛新聞

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