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今月28日から開催、今さら聞けない「東京国際映画祭」に参加すべき9つの理由

10/15(火) 17:40配信

アーバン ライフ メトロ

あまり知られていないその魅力

 2019年10月28日(月)に「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」(六本木6)をメイン会場として開幕する「東京国際映画祭」は1985(昭和60)年に始まったアジア最大級の映画祭で、2019年で32回目を迎えます(第3回までは隔年開催)。

 その長い歴史や規模の大きさのわりに、東京で暮らす人たちにとって身近な存在とは言い難いのが正直なところ。「毎年必ず参加する」という常連が一定数いる一方、その存在すら知らないという人も決して少なくないでしょう。

 30年以上も続く毎年恒例のイベントとなると、開会式やレッドカーペットの模様がニュースやワイドショーで流れるくらいで、マスコミが大きく取り上げることもありません。映画祭に何度か参加している僕でも特に意識を向けないと「いつの間にか終わってしまった」という感じで過ぎてしまう年も珍しくありません。むしろカンヌやベルリン、なんならトロントや釜山など海外の映画祭の情報の方が入手しやすい状況はいかがなものだろう、と思っていました。

 東京国際映画祭といえば、2019年のラインナップ発表記者会見で特別招待作品「男はつらいよ お帰り 寅さん」の山田洋次監督に、「ここが東京映画祭なんだという特徴というかフィロソフィー(哲学)を持ってほしいな、早くそこにたどり着いて発見してほしいなという思いを抱きながら参加したいと思います」と皮肉られたことが報道され、映画関係者から評価が低いというイメージが強調されてしまいました。

 山田監督のように、世界各国の有名映画祭を経験した映画関係者は物足りなさを感じるのかもしれません。しかし一映画ファンとして参加し、楽しんだ経験のある者としては、ここでしか得られない楽しさがあると感じます。

 毎年の「秋の恒例行事」と意識しないのはあまりに勿体ない東京国際映画祭の魅力を今回、ご紹介していきます。

映画祭じゃないと体験できない3つの魅力とは?

 東京では毎年様々な映画祭が開催されています。とはいえ、「映画祭なんて行ったことがない」という人も多いでしょうから、まずはどの映画祭にも共通する「映画祭ならではの楽しみ」から。

1.映画好きが集まって観る空間の居心地の良さ
 毎日上映される封切り作品と違い、ひとつの作品が映画祭で上映される回数は1回~3回くらいと非常に少ないです。つまり事前に予定を確認し、時間を合わせてわざわざ見にくる観客がほとんどということ。そういった「映画愛」が強い人たちは、集中して作品と向き合うので独特の雰囲気が醸成されます。映画上映後に拍手が起こることが多いのは、「映画愛」ゆえのことでしょう。

2.「ここでしか見られない」「二度とスクリーンで見る機会のない」作品に出会える
 映画祭で上映される作品の中には、日本で劇場公開されたり、DVDや配信などでは見る機会のない作品も少なくありません。つまり、映画祭で見なければ一生見る機会がない可能性もあるということです。世界中でヒットするような作品以外にも、素晴らしい映画はたくさんあります。何より大切なのは、世間の評価ではなく、その映画があなたの心にフィットすること。有名ではないけれど、自分にとって大切な一本の映画に出会えるかもしれない、そんな期待も映画祭ならではの楽しみです。

3.上映後の監督など関係者が登壇してのトークイベントで直接質問できる
 映画祭では、上映後に監督やプロデューサーなど作品関係者が登壇してトークショー(ティーチイン)が開催されることも珍しくありません。その作品のテーマや、撮影中の裏話などのトークの後には、必ずと言っていいほど観客との質疑応答の時間が設けられています。今見た映画について疑問に思ったことを、監督やプロデューサーに直接質問できる機会なんて、まずありえないこと。これも映画祭の大きな魅力です。

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最終更新:10/15(火) 17:40
アーバン ライフ メトロ

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