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ラグビーもビジネスも「弱さを見せられるリーダー」が肝心。世界に勝てるチームの作り方とは?

10/15(火) 13:03配信

ハフポスト日本版

ラグビーワールドカップ日本代表の8強進出で盛り上がりを見せる日本のラグビー界。さまざまな人たちが地道な努力を重ねてその土台を作ってきた。

日本ラグビーフットボール協会の初代コーチングディレクターとして、指導者育成を牽引するのが中竹竜二さんだ。早稲田大ラグビー蹴球部の監督を清宮克幸氏から引き継ぎ、全国大会2連覇を成し遂げた名将としても知られる。一方で、スポーツで培った知見を企業の人材育成に生かした事業を営む経営者でもあり、スポーツとビジネスの両軸で活躍している。

バングラデシュをはじめとする発展途上国でつくったバッグなどを販売するマザーハウスも、早くから中竹さんに研修を依頼してきた企業の一つ。同社代表取締役副社長を務める山崎大祐さんが、個人のキャリア、そして組織運営における“強みの育て方”についてインタビューした。

――スポーツのチームマネジメントやリーダー育成を、ビジネスにも活かす。中竹さんはその橋渡し役となっている第一人者です。別物と考えられがちなこの二つの関係を、どう捉えてきたのでしょうか?

スポーツとビジネスの親和性や相違性についてはよく聞かれるのですが、私からすると「まったく同じ」なんです。どちらが上ということもなく、同じもの。結局、「人が人と共に何か成果を上げるために起きる問題とその解決法」はすべてに共通するものと考えています。

なぜスポーツから学びやすいのか? という問いがあるとすれば、結果が圧倒的にヒューマンスキルに拠るから。ビジネスであれば、人材育成が多少うまくいっていなくても、商品力がもともと高かったり、市場環境が優位な状態にあったりすると、売り上げが上がる、つまり、結果が出ることも多いでしょう。しかし、スポーツはそうはいきません。人が育たなければ絶対に勝てない。だから、スポーツには人材育成のメソッドが集約されているのだと思います。



――ご自身がラグビーチームを率いた時の経験も、今の指導法に活かされているのでしょうか。

そのまま活かされていますね。組織は上意下達の縦構造で語られることが多いと思いますが、私は小学生の頃から「キャプテンや監督は、強いリーダーシップで皆を引っ張っていくものだ」という考えを心の底から疑っていました。そうじゃない活躍の仕方があるはずだ、と。

ボールを保持してスコアを決める“オン・ザ・ボール”の活躍だけではなく、“オフ・ザ・ボール”の活躍だってあるはずだと思っていたんです。例えば、ボールを持っていないけれど、めちゃくちゃ走ってスペースを埋めることも、チームにとって必要な貢献になる。実際、今のプロスポーツでは選手全員にGPSがついていて、1試合あたりの運動量も客観的に測れる。「スコアを決める選手より、よく走ってチームに貢献する選手のほうが年俸が高くなる」ということも現実に起こっていますよ。つまり、それだけ価値を認められているということです。

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最終更新:10/15(火) 13:03
ハフポスト日本版

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