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「27日のコンサートまでには何とかしたい…」台風19号で浸水被害に遭った東北最古の映画館館長 福島県本宮市

10/15(火) 14:07配信

AbemaTIMES

 関東を通過後、東北地方にも大きな被害をもたらし、14日午前の時点で50名が犠牲になった台風19号。AbemaTV『AbemaPrime』では、街の中心部を流れる阿武隈川の氾濫により広い範囲が浸水、県内で最も多い7名が亡くなった福島県本宮市を取材した。

【映像】水が引いた福島県本宮市を緊急取材

 12日の夜から明け方にかけて自宅の1階部分がほぼ水没、2階でペットとともに1日半を過ごしたという菅野雅夫さんは、水、電気、ガスのすべてが使えない状況の中、ランタンや懐中電灯で灯りを取り、カセットコンロで餅を焼いたり、お湯を沸かしたりして二夜を明かした。水が引いた14日朝、久しぶりに1階降りた。「水位が1時間ほどで上昇し、2階まで階段のあと3段ぐらいのところまで来た。1階は全ての家具類・電化製品がバタバタ倒れていて、本当にひどかった」。

 水が引く前には自衛隊がボートでやって来たが、救助は断った。「老犬で弱っているので、環境を変えるとかわいそうかなというのもあったし、避難所には人がいっぱいいる。家にいた方がいいのかなと。やっぱり避難所だとプライバシーもないし、硬い所に雑魚寝だと思うので、いつもの寝慣れた場所がいいなと思った」。

 次に取材したのは、築105年、“東北最古の映画館“として知られ、映画ファンからも被害を心配する声が寄せられている「本宮映画劇場」だ。55年前に一度は閉館したものの、父から建物を受け継いだ館長の田村修司さんは見学者に無料で自身の編集した作品を試写したり、イベントに貸出したりしている。

 田村さんが浸水に気づいたのは、自宅で就寝中の夜12時頃。「電気が消えたから“おかしい“と思って見てみたら、ベッドの下まで水が来ていたので、びっくりして二階に避難、朝まで過ごした。家の中はまだ泥だらけ。80年前の水害も、庭までしか来なかった」。一方の映画館は土地が高いため、浸水は田村さんの膝下くらいまでで済み、映写室に設置されている映写機も無事だった。しかし前方の座席は浸水してしまい、知人の助けも借りて劇場内に溜まった泥をかき出したが、処理に困っている。「27日にコンサートが予定されていて、前売り券も全て売れてしまっているので、それまでにはなんとかしたい」。

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最終更新:10/15(火) 15:45
AbemaTIMES

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