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台東区の避難所が“ホームレス拒否”し物議、ネットでは「自己責任」の声も 「日本社会の分断あらわに」

10/15(火) 21:05配信

AbemaTIMES

 台風19号が首都圏を直撃した12日、行政のとったある行動が疑問視されている。

 共同通信によると、東京・台東区は自主避難所を訪れたホームレスの男性2人に対し、利用を断っていたという。その理由については「(自主避難所は)区民を対象としていて、それ以外の人は受け入れられない」と回答。区が2人に住所と名前を書くように促したところ、2人が「住所がない」と答えたため断ったということだ。区は今後、「住所不定者をどう援助できるかを検討する」としている。

【映像】台東区、避難所ホームレス“受け入れ拒否”

 このニュースを取り上げたBuzzFeed Japan(記者:冨田すみれ子氏)によると、上野公園で野宿する別の男性が自主避難所として開放された東京文化会館の入り口付近に避難したところ、「避難所の入り口なのでここにはいないでほしい」と指摘されたという。しかし、文化会館の中はガラガラだったそうで、「風雨が強くなったら中へ、というのが普通の考えだと思うけど。お前らは人間ではないと言われているようで、非常に腹が立ったね。まともに考えて、差別だよね」という男性のコメントを紹介している。

 問題視される区の対応について、BuzzFeed Japan記者の神庭亮介氏は「家の窓がすごく揺れて、どうなってしまうのかと身の危険を感じるような風だった。その最中に身ひとつで外にいることを考えたら、ものすごい恐怖だっただろう。実際に亡くなっている方もいるような命にかかわる状況で、住所がないからダメだというのは言語道断。ホームレスは受け入れないという差別的な意思があったのか、前例がないという単なるマニュアル対応だったのか。どちらにしても問題だし、恐ろしいと思う」と苦言を呈する。

 「けやきヒルズ」スタッフが3年前に上野公園で行った取材では、ホームレスの人も文化会館に避難することができていた。なぜ、この数年で対応が変わってしまったのか。神庭氏は来年開催される東京オリンピックをあげ、「行政が浄化作戦的にホームレスの方を追い出そうとしている、という可能性も推測される。ただ、追い出して見えなくしても、問題はなくならない。ホームレスの方たちの福祉をどうするか、という根本が重要だ」と指摘。

 さらに、ネットでは「ホームレスの自己責任」「税金払ってないんだから仕方ない」という声があることもあげ、「武蔵小杉のタワーマンションでトイレが使えなくなった人には『ざまあみろ』、ホームレスの人たちに対しては『自己責任』。日本社会が劣化したというのは言い過ぎかもしれないが、深刻な分断があらわになったと感じる。格差が広がって中間層が細り、寛容さが失われてきているのではないか」と危惧した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

最終更新:10/15(火) 21:11
AbemaTIMES

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