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1.4L 4気筒のPHEV フォルクスワーゲン・パサートGTEに試乗 気取らない上質

10/15(火) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

フォルクスワーゲンで最長の歴史

text:Simon Davis(サイモン・デイビス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
フォルクスワーゲンにとってパサートは、同社の中で最も長く続くモデル名となった。ウォルフスブルクからは歴史に名を残すモデルが多く生まれているが、筆者はてっきりゴルフではないかと思っていた。

【写真】8代目パサートとBMW330e (74枚)

1973年に量産が始まったパサート。フォルクスワーゲンの第2章と最近表現されるゴルフは、1年後輩だったのだ。誕生以来パサートは成功を続け、今日までに3000万台以上が生産されている。8代目となる現行型はモデル中期となるマイナーチェンジを受け、8.5代目といえる内容となった。

例によって幅広いグレードが用意されるパサートだが、プラグイン・ハイブリッドを搭載したGTEの存在感は従来以上に高い。環境負荷を減らしたモデルはドライバーの思考変化とともに、全体の25%の販売を占めると予想していたフォルクスワーゲン。ところが実際は10%に留まった。

今回のマイナーチェンジでは、その他のパサートと同様に最新のアクティブ・セーフティ技術が標準装備。新しいMIB 3と呼ばれるインフォテインメント・システム・ソフトウエアも導入された。

GTEの場合、加えて13kWhへと容量が増やされたバッテリーを搭載することで、電気での走行距離がWLTP値で53km~57km程度へと、38%ほど伸びている。一方で英国価格は2300ポンド(30万円)ほど下げられている。

ナビゲーション・システムと連動して機能するハイブリッド・ドライブモードも追加。目的地の都市部で利用できる電気を可能な限り残しながら、走行することができる。

GTEにGTIと同等の価値を持たせたい

エンジンは1.4Lの4気筒ターボガソリンで、電気モーターが力を添え、6速デュアルクラッチATを介して前輪を駆動。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式で、リアがマルチリンク式という点にも変更はない。アダプティブ・ダンパーはオプションで選択できる。

フォルクスワーゲンとしては、パサートの「GTE」を「GTI」と同等のブランド価値を持つクルマに高められると期待している。だがGTI並みに活発な走りの楽しさを求めるのなら、恐らく残念な感想を抱くだけだろう。

このGTIの3文字には、パフォーマンスに対する多大な期待を抱かせてしまう力を備えている。エクステリアデザインもハンサムで魅力的に感じられるが、エキサイティングというわけではないと思う。だがパサートGTEも、充分に好感の持てる中身を持っている。

ハイブリッド化されたパワートレインは、充分に力強い加速力を発揮。郊外の道で追い越しをする際でも大きな不満は感じられない。「GTE」で何より印象的なのが、エンジンが稼働している時の上質さにあるのだ。

バッテリーの充電量に不足がなければ、静止状態からの発進は極めてスムーズ。電気モーターでクルマは進み始め、アクセルペダルを床まで踏み込まなければ、140km/hという高速域までそのまま加速し続ける。

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最終更新:10/15(火) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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