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黒田総裁の日銀、債券保有縮小も-現行ペースでテーパリング継続なら

10/15(火) 12:34配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 日本銀行は歴史的な転換点に向かっている。 ブルームバーグ・ニュースの分析によると、日銀の債券保有残高は来年、10年ぶりに縮小する見込みだ。

日銀は金融政策の軸足を長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)に移した2016年以降、債券購入を着実に縮小させてきたが、それでも年間80兆円をめどに保有残高を増やすとのガイダンスの廃止は拒否してきた。

ブルームバーグの分析によれば、日銀の保有残高は来年8月に減少し始める公算で、同月に日銀の購入額が償還額を下回る。これは理論的に、利回りに対する下押し圧力を軽減する。

世界的な債券相場上昇によりマイナス利回りの日本国債が増える中、黒田東彦総裁にはイールドカーブをスティープ化させるための長期債の購入縮小(テーパリング)を促す力が働く。

BNYメロン・インベストメント・マネジメントのシニア・ソブリンアナリスト、アニンダ・ミトラ氏は「テーパリングは日銀が資産購入目標の強調をやめ、イールドカーブ・コントロールという主要な政策枠組みに注力せざるを得ない必要性をあらためて示すものだ。将来的には、インフレ目標を達成するため特定の年間金額の資産購入を継続する姿勢すら完全に捨てる必要がある」と話した。

債券保有残高が減少する見通しは、日銀にテーパリングの再考またはガイダンスや政策枠組みの見通しを迫るかもしれない。ただ、日銀も同様に保有残高減少を想定しているかどうかは不明だ。市場は今月末の政策決定会合で日銀が成長てこ入れ策を強化する可能性があるとみている。

ブルームバーグの計算によると、日銀が今年1-9月と同じペースでテーパリングすれば、来年の総購入額は49兆4000億円になる可能性がある。同期間には少なくとも55兆9000億円が償還される。

原題:Kuroda Is on Course to Shrink the Bank of Japan’s Bond Holdings(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Masaki Kondo, Toru Fujioka

最終更新:10/15(火) 12:34
Bloomberg

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