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ブラックストーン:ユニゾHDに5000円でTOB、同意を条件に

10/15(火) 16:53配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米投資会社ブラックストーン・グループは15日、ユニゾホールディングス(HD)の普通株全てを取得することを目的に、1株当たり5000円で公開買い付け(TOB)を実施する意向があると発表した。ユニゾHDが同意することなどが条件。23日までに同意を得られない場合などはTOB実施の可否を含めてあらゆる選択肢を検討する。

ユニゾHDは10日、これまで1株当たり5000円で買収提案を受けているとしていた世界最大の投資ファンドはブラックストーンだと明らかにした上で、同グループの提案には引き続き応諾しないことを決定したと発表していた。理由として、TOB価格は株主共同の利益に資するものの、従業員が働きがいのある企業であり続ける「仕組み」が確保されないことなどを挙げた。

これに対して、ブラックストーンは従業員の利益に関し、インセンティブ報酬プログラムへ参加する権利などこれまでユニゾHDが不十分と却下した条件などを改めて提示。ユニゾHDが仕組み確保のためにブラックストーン側に求めた中期経営計画の変更や取締役の指名に従業員持ち株管理会社の許可が必要などの条件については、買収側の投資をコントロールするもので「著しく異例」と疑問を呈した。

その上で、買収するブラックストーンの「犠牲のもとに従業員に対して想定外の利益を与え得る取引に合意するのではなく、TOB成立の場合は従業員に対し、将来の業績からの利益享受を含む数多くの利益を提供することを応諾している」と説明。ユニゾHD株主に対し、現状と潜在的な選択肢を適時に示したかったとTOBの意思表明をした理由を述べた。

ユニゾHDを巡っては、ソフトバンクグループ傘下の投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループが17日までを期限とした1株当たり4000円でTOBを実施中。ただ、15日のユニゾHDの株価終値は4700円とフォートレスのTOB価格を上回っている。ブラックストーンは自社の提案について、現行TOB価格より25%高くすべての利害関係者にとって魅力的だとしている。全株を取得した場合の金額は1711億円となる。

当初、ユニゾHDはフォートレスによるTOBに対して、株主には応募を推奨するとしていたが、フォートレス側が実質的にユニゾを解体することも視野に入れている可能性を否定できないなどとして、TOBへの応募推奨を撤回し、意見を留保すると発表している。

ユニゾHD広報担当者は、ブラックストーンの提案に関してコメントを控えた。

(c)2019 Bloomberg L.P.

Takako Taniguchi, Min Jeong Lee

最終更新:10/15(火) 21:42
Bloomberg

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