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PCCJ王者の笹原右京、F1挑戦への決意を新たに「F1に乗る準備はいつでも出来ている」

10/16(水) 19:32配信

motorsport.com 日本版

 2019年のF1日本GPは、山本尚貴がトロロッソ・ホンダからフリー走行1回目に出走。5年ぶりに日本人ドライバーがF1の舞台に登場し、セッション中も多くのファンで盛り上がった。

【動画】2019年F1第17戦日本GPフリー走行1回目ハイライト

 そんな鈴鹿サーキットにポルシェ カレラ カップ ジャパン(PCCJ)最終戦のため来場していた笹原右京は、改めて自身もF1に挑戦したいという決意を新たにしていた。

 幼少の頃からF1参戦を夢見て様々なカテゴリーに挑戦して来た笹原。2013年からはヨーロッパに渡りフォーミュラ・ルノーに挑戦。2017年にはSRS-Fでスカラシップを獲得しFIA F4選手権でランキング2位、昨年は全日本F3選手権でランキング3位を獲得した。

 今年は新たにポルシェ・ジャパンのジュニアドライバーに選出され、PCCJにフル参戦。8月に行われた第10戦で早々にシリーズチャンピオンを決めた。

 10月11日(金)のF1フリー走行1回目の直後には、PCCJのフリー走行セッションが控えていたが、笹原はPCCJのパドックにあるモニターで山本の走りをギリギリまで観ていたという。

「PCCJのパドックのモニターで観ていましたが、(自身の走行の準備のため)セッションの途中くらいまでしか観られなくて、終盤の模様がどうだったのか気になっていました」

「ここ最近は、ルーキーテストで言えば松下信治選手や佐藤公哉選手が(F1マシンに)乗っていましたが、レースウィークという意味では(小林)可夢偉選手が乗っていた頃(2014年)を最後に、日本のF1ドライバーは誰もいない状態でした」

「スーパーフォーミュラとスーパーGTであれだけ活躍している選手が、いきなりF1に乗ってどうなるのか? というのはみんな注目していたと思います。もしかしたらFP1で本当はもっと(パフォーマンスを)出せたのかもしれないですけど、いろんな事情などもあったと思います。でも、どういう走りをするのか、自然と気になっていましたね」

 山本が走ったF1フリー走行1回目の印象をこのように振り返った笹原。久しぶりに日本人ドライバーがF1の公式セッションに参加したということもあり、改めて自分もF1に挑戦したいという想いが強くなったという。

「当然(F1に)乗りたいですよね。正直5周だけでも良いのでチャンスが欲しいです! 自分も幼いころからF1を目指してやってきました」

「今年は少し違うプログラムですけど、決してこれ(PCCJ)をやっているからと言ってF1を諦めたわけではないです」

「正直、諦めようと思ったらその瞬間に終わりですからね。僕はどんな道であろうと、諦める必要はないと思っています。それこそ今回の山本選手のように、いつどこでチャンスが転がり込んでくるかは分かりません。ある意味、そういう流れがここ最近のF1にはあると思っています」

「今までは本当に順序を経てF1にステップアップするという感じだったのが、突然呼ばれていきなり乗るというパターンが多くなりそうな気もします。そこに対しては自分も準備ができています」

 また笹原は、ここ最近はなかった“観客席の一体感”をFP1で感じることができたという。改めて日本人ドライバーがF1の舞台にいるということが、今後の日本のモータースポーツにとって非常に重要なことだと語った。

「(鈴鹿サーキットが)今までになく盛り上がっているという感じだったので、モータースポーツをやっている身としては嬉しかったですね。レースを普段知らない方にも注目してもらえるようなニュースになったのではないかなと思います。そこは嬉しいし、純粋に頑張ってほしいなという想いで観ていました」

「今まで色んなことがあって、日本人ドライバーが(F1に)乗れなかった期間があると思います。その中で山本選手が(5年ぶりの日本人ドライバーとして)乗れたというのは、本当に第一のステップだと思います」

 さらに笹原は、山本がフリー走行1回目を走ったことで、今後F1を目指す若い日本人ドライバーに光が見えたと話し、自分自身もその波に乗ってF1に挑戦するチャンスを掴みたいと意気込んだ。

「この先、山本選手がどうなるのか僕は全然分かりませんが、少なくとも今日のFP1というのは、色んな人にほんの少しだけ光が見えたのかなという気がします。これを絶対止めちゃいけないと思うし、何かを繋げていかないといけないと思います。それが日本のモータースポーツの将来にかかってくるはずです」

「その中に自分も入って、できることなら(F1に)乗りたいですね。チャンスがあればいつでも乗れる準備はできています」

 笹原は今年PCCJでチャンピオンを獲得したことで、来季はポルシェ本国のジュニアプログラムの一員となるチャンスも出て来ているという。最終的にはF1を目指すものの、その選考レースを勝ち抜くことが目先の目標だと語った。

「今年PCCJでチャンピオンを獲って、この後ポルシェ・モータースポーツ主催の『ジュニアシュートアウト』があります。今年1年それを目指してやってきたので、何としても勝ち取って来年はポルシェ本国のジュニアドライバーとして戦えるように頑張りたいです」

 PCCJの最終戦は台風19号の影響で中止となり、ほとんどのエントラントが11日(金)のうちに撤収した。ドライバーも続々とサーキットを離れたが、笹原は13日(日)も鈴鹿サーキットを訪れ、パドックで関係者たちと積極的に話をする姿が印象的だった。

吉田知弘

最終更新:10/16(水) 19:32
motorsport.com 日本版

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