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藤光謙司「今の状態のままでは戦えない」来期に向けあらゆることを…リレーコラム

10/19(土) 11:03配信

スポーツ報知

 ドーハ世界陸上の400メートルリレーでは(サニブラウン)ハキームがデビューを飾って銅メダルに輝きました。彼が入れば間違いなく力になることは分かっていたし、3走の桐生とうまくバトンパスさえできれば、何の問題もなく結果もついてくると思っていた。所属のフロリダ大で2走として経験を積んだこともあり、以前にも増して成長を感じました。順当に結果を残してくれたという印象です。

 僕も17年ロンドン世界陸上では、桐生からバトンを受けてアンカーを走りました。彼は試合でスイッチが入ると、ちょっとゾッとするくらい調子が上がる選手。バトンを受ける時に、信頼して思い切って出られるというのは大きいです。今回、ハキームが桐生との受け渡しを一度経験できたのもプラス材料。五輪に向けては個人種目でラウンドを重ねて疲労が蓄積することなど、いろいろなことを考えて力をつけないといけないでしょう。

 僕個人としては今季の現状を踏まえ、今の状態のままでは戦えないと感じています。今月中旬には自分の走りなどの科学的分析をさらに進め、どういう筋肉をつけて、どんなトレーニングをすれば有効かを見いだしていきます。今までは自分の考え中心で動いてきたけど、自分一人の力にも限界がある。任せるべき点は専門家に任せるのも大事という考えでいます。いろいろと相談し、脳科学などあらゆることをやりたいです。

 来季は大きな集大成の年になります。競技では思い残すことがないようにやりたいし、20年以降のスポーツ界のことも考えれば、アスリートの価値が問われるタイミングになる。夏季、冬季、パラリンピック問わず、選手に価値をつけて持続的に安定した競技生活を送る足場づくりのため、近く社団法人も設立します。アスリートという存在が子供たちの目指す職業になれるように、いろいろな可能性を広げていきたいですね。

 ◆藤光 謙司(ふじみつ・けんじ)1986年5月1日、さいたま市生まれ。33歳。世界陸上は2009年ベルリン大会で初出場し、17年ロンドン大会の男子400メートルリレーで銅メダルに貢献。五輪は16年リオ大会200メートルで初出場し、予選敗退。200メートル自己記録は日本歴代4位の20秒13(15年)。182センチ、69キロ。

最終更新:10/19(土) 11:03
スポーツ報知

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