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台風19号は食のライフラインも直撃 東日本で食品工場やリンゴ畑に浸水も

10/16(水) 18:40配信

日本食糧新聞

12日夜から13日未明にかけて東日本を通過した台風19号は、食品業界にも大きな被害をもたらした。各地でメーカーの生産拠点や小売店舗が記録的な大雨や河川の氾濫による浸水被害に見舞われ、復旧を急いでいる。15日現在、冠水地帯以外では休業店舗の大幅な縮小や配送体制の回復といった動きは進んできたものの、一部では再開のめどが立っていない。中間流通を担う卸業界では大手の三菱食品や国分グループ本社、三井食品、伊藤忠食品などで人や商品・拠点への大きな被害はなかったというが、今後の被災店舗への商品供給など対応に追われている。各地の被害状況や今後の見通しを調べた。

阿武隈川流域の店舗に大きな被害

台風19号のもたらした被害は東北では福島、宮城県が大きく、中でも阿武隈川流域の市町村に爪痕を残している。1986年の8・5水害が想起させられた。ライフラインの機能を持つ量販店では、断水や主力のパンの入荷ができず対応に苦慮させられた。

福島県いわき地区や宮城県南では断水のため生鮮の扱いができず、他店からの供給で対応するといったところがあった。宮城県内の山崎製パン、白石食品工業、フジパンなどは従業員、配送ドライバーの確保ができず連休中は供給が止まった。仙台中央卸売市場は浸水被害がなかった。

▽ヨークベニマル=福島県や北関東の11店舗が被害に遭い、特に被害の大きかった福島県内阿武隈川支流に近い梁川店や新本宮舘町店が当面休業。影響の大きいのがデリカ・惣菜製造のライフフーズで、第1、第2工場が浸水し、消毒や保健所の調査を受け、15日からの納品となった。連休で最も忙しい夕方の惣菜売場に主力商品が並んでいないというダメージを受けている。緊急避難的に宮城県川崎町の仙台工場が供給する態勢をとった。

▽みやぎ生協=12、13日休業した石巻渡波店、A&COOP角田店は14日から営業を開始。ただ、漏電、雨漏り、窓の破損など十数店舗あった。柴田町の配送センターのプラットホームが冠水したが、他配送センターは被害がなかった。自治体からは災害時応急生活物資供給協定に基づく支援要請があり、岩沼市へ菓子パン、ウーロン茶各870個供給。被害の最も大きい丸森町へは紙おむつ、菓子パン、PETボトルのお茶など供給する態勢をとった。

▽フレスコ=丸森、新地、相馬、鹿島各店舗が断水。生鮮は他店からの供給を受けている。

▽マルト商事=夏井川近くの平窪店のみ休業、営業再開は2ヵ月ほどかかるもよう。断水の店舗も多く他店からやウオーターサーバーでの対応を余儀なくされている。一方で、避難所へ食品を供給するなど、災害時における食品スーパーのライフラインとしての機能を果たしている。

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最終更新:10/16(水) 18:40
日本食糧新聞

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