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ノーベル賞受賞を機に、改めて知るリチウムイオン電池の技術的なすごさ

10/16(水) 13:00配信

Park blog

旭化成の吉野彰(よしの・あきら)博士ら3名の研究者が、「リチウムイオン電池の開発」により2019年ノーベル化学賞を受賞した。日本科学未来館の科学コミュニケーター・トーク「2019年ノーベル賞 15分でわかる!自然科学3賞」を通じて、吉野博士らのノーベル賞受賞理由などと共に、改めてリチウムイオン電池とはどのような電池なのかを解説する。

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 日本科学未来館では、毎年ノーベル賞の予想を科学コミュニケーターが発表している。今年はこれまでとはスタイルを変え、50名の科学コミュニケーターが賞ごとに「今年こそ受賞してほしい研究テーマランキング」として、1人複数票で投票した。その結果、化学賞部門で40票を獲得して1位となっていたのが、「リチウムイオン電池の開発」だったのである。しかも、受賞研究者3人のうち2人を的中させており、その中に吉野博士も入っていた。

 科学コミュニケーター・トークを担当した竹越麻由さん(日本科学未来館)によれば、世の中の暮らしを大きく変えたことが今回の受賞理由のひとつだろうとする。今日、少なくとも日本では、スマホやタブレット、携帯電話、ノートPC、デジカメ、携帯ゲーム機など、さまざまなモバイル機器にリチウムイオン電池が採用されている。つまり、リチウムイオン電池の恩恵にまったく授かっていない人はほぼ皆無だ。また自動車関連でも、リチウムイオン電池が登場していなければ、「リーフ」や「テスラ」など、都市間を移動できる航続距離を持ったEVの市販化は難しかったはずだ。このように、今の世の中からなくなったら人々の生活が支障を来すほど普及し、活用されているのが、リチウムイオン電池なのだ。

 またノーベル賞のプレスリリースでは、受賞理由に「化石燃料からの脱却」という点も強調されていた。これは、必ずしもリチウムイオン電池だけの話ではないが、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーによって発電した電力を貯蔵できる2次電池を代表して、現時点で最も高性能なリチウムイオン電池が評価されたということのようである。

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最終更新:10/16(水) 13:00
Park blog

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