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電動バイクの世界最速記録316km/hに挑んだ日本人チーム 記録更新を目指したあくなき挑戦の軌跡

10/16(水) 12:02配信

バイクのニュース

世界記録の316km/hを超えることは不可能では無い

 2010年まで全日本ロードレース選手権や8時間耐久で活躍し、現在はレーシングチーム『トリックスターレーシング』を主宰する鶴田竜二選手は、JARI(日本自動車研究所)のテストコースでトリックスターがチューニングしたカワサキ「H2R」で最高速にチャレンジし、352.99km/hという驚異的な記録を残しています。

世界記録を樹立した電動バイク『MOBITEC EV-02A』の画像を見る

 そんな鶴田選手が、電動バイクでの最高速記録を獲得するために米国の塩の平原『ボンネビルソルトフラッツ』で開催される二輪車の最高速アタック競技『ボンネビル・モーターサイクル・スピード・トライアルズ』(以下:BMST)に挑みました。

 使用したマシンは、BMSTに2015年から挑戦している『モビテック』(開発分野における技術支援事業を展開する愛知県の企業)が開発した『MOBITEC EV-02A』。昨年までの4年間、様々なトライをしたものの最高速記録には惜しくも及んでいません。5年目の挑戦となる2019年は区切りということもあり、鶴田選手はどうしても世界記録を取りたいというモビテック・クルーの熱意に絆されて出場を決めました。
 
 BMSTを初めて走る選手は、ビギナーズランという加速区間1マイルという一番短いコースでテスト的な走行をクリアしなければなりません。ここで出た最高速によって出走コースが決められますが、鶴田選手は問題なくテストをクリアしてロングコースを走る資格を得ます。

 しかし本番とも言える2本目からの走行ではトラブルが多発します。ソルトフラッツは、そう簡単に記録を取らせてくれる場所ではなかったのです。鶴田選手としては初めてのボンネビル。強烈な直射日光と気温、それに塩の路面のギャップ。JARIでのテスト走行とは勝手が違いました。それでもモビテックのクルーと原因不明のシステム・トラブルや250km/hを超えての車体の振れなどを様々な方向から検討しトラブルを一つずつ解決していきます。

 ようやく世界記録に手が届くかもしれないと感じたのは3日目。鶴田選手のレース経験からタイヤの空気圧やサスペンションのセッティングを変更し300km/hまで到達しました。しかし、これ以上スピードを出すためには出力が足りないという判断をした鶴田選手とクルーは、バッテリーとモーターが壊れないギリギリのところまで出力をあげる決断をします。

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最終更新:10/16(水) 12:58
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