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猫ひろしが生涯マラソン現役を宣言 東京五輪出場後のプラン明かす

10/16(水) 12:00配信

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”芸人最速ランナー”猫ひろし(42)がフルマラソンとしては次戦の東南アジア競技大会(11月30日開幕、フィリピン)で東京五輪出場を決める。カンボジア代表としてリオ五輪に出場した猫は、加齢と闘いながらも同国ランキング1位をキープ。「絶対勝ちにいくレース展開にしたい」とイメージを膨らませた。

 147センチの小さな巨人が、意気軒高に吠えた。

「今までにないくらい厳しい練習をしてきている。東南アジア競技大会で全部、自分の力を出せるように頑張ります。今までは自分との闘いと思って、時計を見ながら走っていた。今回は勝ちにこだわって、絶対勝ちにいくレース展開にしたい。そこで勝って、本当に東京五輪で走ったら盛り上がると思う。次は絶対にブービー賞は取らない。暑い中でも2時間30分台で走れるように練習して、前回の自分は超えたい」

 東京五輪に出場するためのカンボジアの代表選考基準に明確な規定はない。強化選手であり、カンボジアランキング1位をキープすることは最低条件だ。その上で、猫は五輪前年の東南アジア競技大会で3位以内に入ることが最重要と位置付ける。リオ五輪前は同レースで4位とあと一歩届かず、国内代表決定レースにもつれた経緯があるからだ。

 猫は「3位以内に入ればおそらく決まる。一番分かりやすい形で決めたい」と、表彰台確保を義務づけた。

 当初は賛否両論のあった国籍変更も、リオ五輪に出場し、雑音を封じた。一方で、東京五輪出場を巡っては葛藤もあった。

「東京じゃなかったらやっていなかった」

関節痛と頻尿との闘い ケガ予防に神経をすり減らす日々

 押し寄せているのは加齢の波だ。現在でも1日30キロ、月間900キロを走る猫だが、その体は悲鳴を上げていた。

「関節部分は痛いし、武藤敬司みたいにヒザに爆弾を抱えている感じです」

 さらに頻尿を発症し「必ず、夜中に2回は起きるようになった。ペットの犬も泣くと30分から1時間は寝られない」と若い頃のように十分な睡眠を確保できない状況だ。「毎週、整骨院に2~3回通っている」と練習と、ケガ防止のための治療の両立が日常茶飯事となっている。

 ただ、東京五輪への思いは人一倍強い。

「僕がカンボジア人になってから東京五輪が決まったんですよ。男子マラソンの日にちは8月9日。ボクの誕生日が8月8日。43歳1日目なんですね。これは、僕のためにあるんだろうなと勝手に思っています。IOC(国際オリンピック委員会)がウィキペディアで僕の誕生日を調べているんだろうなあとしか思えない。ここは挑戦しないといけないと思いました」

 9月に五輪コースとほぼ同じコースで行われた日本代表決定戦「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(MGC)は街頭から観戦した。「たくさんのお客さんが僕に向かって言うんですよ。『今日、なんで走ってないの?』って」。本番を想定し、自然と気持ちも高ぶった。「バーッと飛び出した選手もいたけど、そんなに甘くないんだな、それがマラソンだって改めて思いましたね」。猫は週刊誌上で優勝した中村匠吾(27=富士通)を“大穴”と予想し、見事に的中させた。

「自分がMGCを走ったらどうだろうと思って見ていたんですけど、僕はあそこで走っていたら一番ビリ。ちょっとゾッとするところがある。その時に、ちゃんと平常心で走れるか。リオの時は、興奮して飛ばしすぎないように、マイペースで走っていたんですけど、日本だったら日本語も聞こえてくるだろうし、そこで浮足立たないように自分の設定タイムで走らないとなと思って見ていました」

 東南アジア競技大会で結果を出せば、暑熱対策にも力を入れられる。「カンボジアではいつも暑い中、走っているんですけど、やっぱりタイムが落ちちゃいますね」と前置きし「暑い大会になると思うので、暑さ対策をしたい。リオの時はカンボジアでトレーニングしましたけど、今回は決戦の地、日本でなるべく調整したいと思います」と話した。

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最終更新:10/18(金) 20:35
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