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「殺人事件並み」なのに・・・娘を虐待死させた父親に懲役13年の判決は長いのか短いのか【フジテレビアナウンサー島田彩夏】

10/16(水) 20:00配信

FNN.jpプライムオンライン

判決言い渡しの瞬間、雄大被告は・・・

10月15日午後3時。東京地裁第426号法廷。守下実裁判長が主文を述べ、量刑を言い渡した瞬間に記者たちはいっせいに立ち上がり、速報すべく表に出た。

判決の瞬間、膝と太ももの間にあったにぎり拳にだんだん力が入っていき、しまいに指が血の気を失っていった

言い渡された船戸雄大被告は、少しうつむいて、表情を変えることなく判決を聞いていた。
わたしはその間、傍聴席で雄大被告をじっと見ていた。

彼の変化と言えば、補足説明で結愛ちゃんがいかに過酷な状況下に置かれていたかを聞いているときの雄大被告の指。座って、膝と太ももの間に軽く置いてあったにぎり拳にだんだん力が入っていった。おしまいの方では、指が血の気を失い傍聴席からも白くなっていることがわかるほどだった。他は、表情にも、姿勢にも、なんの変化も見られなかった。
だから雄大被告がどうこの判決を受け止めたのかはわからなかった。

【事件名 保護責任者遺棄致死、傷害、大麻取締法違反被告事件】

これが雄大被告の起訴された事件の正式な名称だ。養子の船戸結愛ちゃんが目黒区のアパートで虐待死した事件。未来ある子供が、たった5歳11か月でその命を奪われたこと、そして結愛ちゃんの残した自筆のメモがあまりに悲しかったために日本中が怒りに震えた。この少女のメモの存在がこの事件を有名にした。

許せないではないか。

暴行をしていた父親は当然のこと、結愛ちゃんを守らず夫に迎合していた母親も、2人とももう一生刑務所で反省すべきだ、いやそれでは生ぬるい、結愛ちゃんは命を奪われたんだ・・・そんな声がそこかしこから聞こえる。

検察の求刑は18年。
しかし、下った判決は13年。

人ひとりの命を奪ってなぜ13年なのか

短すぎるのでは・・・。はっきり言ってわたしもこう思った。
人ひとりの命を奪って、13年。
親に苛め抜かれて絶望のまま死んだのに。
体中に170もの傷。
1日汁物1杯だけの日も。
ひもじいなんてものじゃなかったろう。
浮いたあばら骨、土気色の皮膚は駆け付けたベテランの救命士をたじろがせたくらいなのに。
懲役13年。
世間の思いと司法の感覚はずれているといわれることもある。

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最終更新:10/16(水) 21:02
FNN.jpプライムオンライン

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