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3ナンバーになった世界の大衆車“カローラ”は本当に生まれ変わったのか

10/16(水) 16:33配信

MOTA

それでも日本向けにボディサイズをギュッと凝縮させたカローラ/カローラツーリング

新型カローラ(セダン)とカローラツーリング(ワゴン)において最も注目すべきポイントは、そのボディサイズがグローバルモデルとは違い「日本専用サイズ」となったことだろう。

ちなみにツーリングのボディサイズは4495×1745×1460mmで、ホイールベースは2640mm。これは先代モデルに対してひとまわり大きいサイズになっているものの、欧州モデルに対しては全長が155mm短く、全幅は45mm狭く、ホイールベースは60mmも短くなっている。

これはひとえに取り回しの良さを考えてのコンパクト化だが、リアの居住空間がグローバルモデルに比べて狭いことをユーザーがどのように捉えるかは興味深い。実際は先代比ならホイールベースも40mm延長されており、決して広くは感じないが、身長170cmの筆者が座ってもさほど窮屈な感じはしなかったことを付け加えておく。

ちなみに最小回転半径は、セダン/ワゴン共に5mを実現している。

セダンとツーリング、乗り味の違いがほとんどないことに感心

そんなセダンとツーリングだが、感心したのはその乗り味だった。当然ワゴン形状のボディならばセダンよりも剛性は落ちるはずだが、結論から言えば街中でその差はほとんど感じられなかった。

両者の重量差は最大でも20kgほどしかなく(ガソリン車のGーXモデルのみ40kg)、ツーリングだからといって特別なボディ補強をしているわけではなさそう。つまりそれだけツーリングのTNGAプラットフォームがしっかりしており、なおかつサスペンションが路面からの入力を上手にいなしているということなのだろう。フロアに低級振動が伝わるようなこともなく、乗り心地は至って快適だった。

新型カローラの1.8Lガソリンとハイブリッドを徹底比較

<筆者のオススメは1.8Lガソリン>
というわけで走りについては、ガソリンモデルとハイブリッドの違いを中心に説明しよう。

一般的なユーザーに売れ筋モデルとなるのはハイブリッドだと思われるが、筆者的はガソリンモデルのバランスの良さに、好印象を抱いた。試乗したのはセダンのグレード「S」で、205/50R16インチのタイヤを履く標準的なモデルだ。

まず1.8リッターの自然吸気ユニットは、その軽やかな吹け上がりが若々しい。出力はたったの98PSしかないが、CVTとの連携が非常にこなれていて、街中でもハイブリッドに見劣りしない実用トルクが確保できている。7段の有段フィールを持つシーケンシャルモードもあるが、そのまま走っていても常に適正なトルクバンドが維持されており、アクセルを踏み込んだときの反応もいい。だから沢山踏み込まずとも、スムーズに加速することができた。

そしてシャシーも、このエンジンフィールに相応しいスッキリ感を持っていた。サスペンション剛性はスポーツに比べてかなりソフトな印象だが、タイヤとのマッチングが良いため剛性不足は感じない。路面からの入力を上手に吸収しつつ、ロールが少なめなのもいい。ハンドルを切ったときの応答性はリニアに過ぎず、良く曲がってくれる印象。そして肝心な直進安定性も、そつなく保たれていた。このスッキリ感こそが、新世代カローラのテイストなのだと思えた。

ハイブリッドとの価格差は、同じ「S」グレードで43万4500円。燃費は確かに14.6km/Lとハイブリッドの29km/Lに対して大きく見劣りするが、その価格差を燃費で埋めるよりはイニシャルコストの安さと、走りの良さを購入動機にしたい。ベーシックモデルで税込み200万円を切るガソリンモデルの安さは、その出来映えを考えればバリューである。

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最終更新:10/16(水) 16:33
MOTA

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