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「少女像」のため1万3千人が抽選に参加…あいちトリエンナーレ閉幕

10/16(水) 7:55配信

ハンギョレ新聞

日本最大の国際芸術祭の展示 右翼の脅迫で中止の後、再開 表現の自由、歴史認識の課題を残す

 「平和の少女賞」(以下少女賞)が展示された「あいちトリエンナーレ」(トリエンナーレ)が、日本の歴史認識と表現の自由に対する課題を残して閉幕した。

 日本最大の国際芸術祭のあいちトリエンナーレは14日、75日間の展示期間を終えて閉幕した。トリエンナーレ全体観覧客の数は65万人以上で、歴代最多を記録した。観覧客数だけを見ると盛況裏に終わったが、少女像を含む「表現の不自由展・その後」の企画展示が右翼の脅迫および抗議電話で中止され、閉幕を1週間残してようやく再開される紆余曲折もあった。休館日を除いて計算してみると、再開後実際企画展が展示されたのは6日間で、この期間中に1万3298人が抽選に参加し、そのうち1133人が観覧した。毎日新聞の報道によると、最終日の14日には3166人が抽選に参加したという。

 トリエンナーレが8月1日に開幕した時から、少女像の展示は大きな話題になった。少女像が日本社会の代表的なタブーに当たるうえ、完全な姿で日本の公共美術館で展示されたのは初めてだったからだ。展示場を訪れた日本市民は、少女像の隣の椅子に座って少女像と目を合わせた。しかし、右翼は「電凸」と呼ばれる電話抗議をはじめ、ファックスや電子メールで組織的な抗議活動を行った。

 単純な抗議を超えて「ガソリン缶を持って展示場に行く」という脅迫まで行われ、展示開始から3日目の8月3日、愛知県が展示の中止を発表した。「表現の不自由展・その後」の実行委員らが愛知県に展示再開を要求し、裁判所に展示再開を求める仮処分申請まで出した末、閉幕1週間前の今月8日、展示再開が実現した。しかし、愛知県は安全問題を理由に、様々な制限をかけた。抽選で選ばれた人だけに入場が認められ、入場客は身分証を提出して、金属探知器で「保安検査」を受けなければならなかった。

 大村秀章愛知県知事は14日、「現在、日本の息苦しさを如実に表している」と述べた。津田大介トリエンナーレ芸術監督は、「(展示再開で)ある程度(表現の自由が)リカバー(回復)できた」と評価した。

 「表現の不自由展・その後」の展示中止は、日本国内でも大きな議論になったが、表現の自由の保障に議論が集中した。少女像が本来提起する戦時性暴力問題と歴史認識問題に対する論議はそれほど多くなかった。「表現の不自由展・その後」の岡本有佳実行委員は15日、「この展示の出発点はもともと日本社会の排外主義、性差別、植民地に対する責任問題の否定などと関連し、消されている社会的少数者の表現問題だった」としたうえで、「しかし、歴史認識問題と関連し、愛知県側は何の言及もしなかった。展示の再開はよかったが、複雑な心境だ」と話した。少女像の展示が「日本国民の心を踏みにじる行為」だと言った河村たかし名古屋市長は15日、トリエンナーレの開催費用のうちの名古屋市負担分を支給しない可能性を示唆した。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:10/16(水) 7:55
ハンギョレ新聞

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