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工芸のまちづくり「深化を」 ユネスコ創造都市分野別会議

10/16(水) 2:12配信

北國新聞社

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)が工芸分野で「創造都市」に認定した世界各都市が集う「クラフト&フォークアート分野別会議」は15日、金沢市文化ホールで開会した。8カ国9都市の代表者が後継者育成、市場開拓、保存継承などの共通する課題について意見交換、工芸を核にしたまちづくりの深化へ連携して取り組むことを確認した。

 会議は16日までの日程で、国内では初開催となる。台風19号の影響で米国、イタリアなど5カ国7都市が不参加となった。

 会議ではクラフト分野の人材育成、都市間交流、SDGs(持続可能な開発目標)達成の三つのテーマで議論が交わされた。

 デジタル時代における行政の支援策を問う議論では、金沢市が旧野町小校舎に整備する、最先端技術を活用した新産業育成施設「価値創造拠点」を紹介。金沢の歴史文化に即して取り組む「金沢SDGs」も解説した。

 都市間交流については、「創造都市が連携して工芸祭を開催してはどうか」(タイ・チェンマイ市)、「技術振興のため金沢の工芸作家を招へいしたい」(フィリピン・バギオ市)などの意見があった。

 サウジアラビア・アルアハサ市のアデル・アルムルヘム市長は、研修所と店舗を併設した新施設を説明し、「ビジネスにつながるような後押しが重要だ」と強調した。

 開会式では山野之義金沢市長があいさつ、日本ユネスコ国内委員会副事務総長の平下文康文科省文部科学戦略官が「まちづくりを進めるヒントを得てほしい」と都市間の交流促進を呼び掛けた。

 音楽分野の創造都市であるベルギー・ゲント市の職員セリーヌ・モリス氏が基調講演し、アルアハサ、兵庫県丹波篠山、金沢の3市長が施策を発表した。

 金沢美大が収集する工芸標本「平成の百工比照(ひゃっこうひしょう)」が特別展示され、バハマ・ナッソー市代表者で、造形作家のアリスター・スティーヴンソン氏は「その土地の原材料で制作することの重要性を改めて知った」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/16(水) 2:12
北國新聞社

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