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北朝鮮、豚コレラ流行を隠ぺいか-5月の感染報告後、情報なし

10/16(水) 14:19配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 公式な説明では、東アジアに広がるアフリカ豚コレラの流行を北朝鮮は免れている。金正恩朝鮮労働党委員長が率いるこの孤立国家は5月に1件の発生を報告しているだけだ。だが感染拡大を隠しているのではとの懸念を強めているのが野生化した豚の存在だ。

韓国当局によれば、南北軍事境界線付近で今月死んでいたイノシシ5頭が豚コレラに感染していたことが検査で判明。韓国と北朝鮮を分断する幅4キロメートルの緩衝地帯は、動物たちにとっては自由に行き来できる楽園だ。

北朝鮮から豚コレラが広がっており、感染拡大を抑制できない状況になっているとの非公式報告もある。韓国は長さ250キロに及ぶ軍事境界線に接する地帯の一部を消毒するためヘリコプターを動員。軍事境界線に近い農場で韓国で今回初めてとなる豚コレラ感染が約1月前に確認されてから、10件を超える感染が起きている。

韓国国会の情報委員会の李恵薫委員長は韓国国家情報院からの情報を引用し、豚コレラは北朝鮮のほぼ全土に広がり、同国西部の平安北道では豚が「全滅」したと語った。

北朝鮮農業省は国際獣疫事務局(OIE)に提出した5月30日の報告書で、平壌の北約260キロにあり中国国境にも近い共同農場で豚コレラにより22頭が同月死んだと伝えた。それ以降、パリに本部を置くOIEには北朝鮮からの追加報告はなく、国営メディアによる報道もほとんどない。

国連食糧農業機関(FAO)の越境性動物疾病緊急センター(ECTAD)でバンコク在勤の地域マネジャーを務めるワンタニー・カルプラビディ氏は、FAOにはOIEが受け取った報告以外の情報はないと説明。同氏は11日のテキストメッセージで、FAOが北朝鮮への職員派遣の承認を待っていることを明らかにした。

原題:Kim Jong Un May Be Hiding a Hog Apocalypse From the World (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Heesu Lee

最終更新:10/16(水) 14:19
Bloomberg

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