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県内観光キャンセル続々 台風で北陸新幹線不通

10/17(木) 0:52配信

北日本新聞

 県内と首都圏を結ぶ大動脈である北陸新幹線の不通により、秋の行楽シーズンを迎えた県内観光地や宿泊施設で予約のキャンセルが相次いでいる。JR東日本は東京-富山・金沢間の全線再開まで少なくとも1~2週間、再開後も本数は通常の5~6割になると見込む。予約の取り消しに悲鳴を上げる関係者は、影響の長期化にも気をもんでいる。

 「まさかここまで影響が大きくなるとは」。黒部峡谷鉄道(黒部市黒部峡谷口)の浦島孝之営業部長代理は眉をひそめる。台風19号の接近に伴い7日から13日に約3千人がキャンセルした。台風通過後も新幹線不通の影響を受け、16日までの合計は4500人にまで膨らんだ。「紅葉時季のこれからが書き入れ時。運休が続くと正直厳しい」

 黒部方面での観光ツアーを企画している黒部・宇奈月温泉観光局(同市若栗)は、3連休明けの15日から予約客の電話対応に追われた。代替の交通手段を尋ねる人がほとんどで、担当者は「飛行機やバスを使ってでも来たいと思ってくれるといいけど…」と心配そう。

 「今が紅葉の見頃。タイミングが悪く残念」。立山黒部アルペンルートを運営する立山黒部貫光(富山市桜町)の担当者も頭を抱える。旅行会社から北陸新幹線を利用したツアー商品の販売を当面中止するとの連絡があったといい、「復旧の見込みもはっきりせず、今後もキャンセルは増えるだろう」と肩を落とす。

 新湊きっときと市場(射水市海王町・新湊)では3連休から今月末にかけて、旅行会社のツアーで約300人、団体予約も20件ほどのキャンセルが発生。秋の味覚のベニズワイガニが旬を迎えており、担当者は「かなり痛い状況だ。当面は中部圏や西日本での営業を強化したい」と話した。

 JR富山駅周辺を行き交う観光客もいつもより少ない。新幹線改札横の「おみやげ処富山」は、売り上げが約4割減少。広瀬理佳店長は「普段は3~5台稼働しているレジが1台で事足りるほど」と話す。駅弁などを販売する源(富山市南央町)は、客足が戻るまで東京方面の上りホーム売店の営業時間を短縮する。

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最終更新:10/17(木) 12:52
北日本新聞

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