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ブラックホールが先か、恒星が先か…次世代宇宙望遠鏡で宇宙の謎に挑む

10/17(木) 20:00配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

天の川銀河(銀河系)の中心部を赤外線でとらえた画像を、NASAが再び公開した。

その画像にはかつてないほどの精密さで銀河系中心部が描かれているが、もうすぐ打ち上げられるNASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)では、より高精度の画像が撮影できる。

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JWSTが搭載する高性能の赤外線カメラにより、銀河の中心部にある超大質量ブラックホールの降着円盤の姿さえ撮影できる可能性がある。降着円盤とは、ブラックホールの周りで、熱を帯びた物質が渦巻き、円盤状になった部分のこと。

今後撮影される銀河中心部の画像は、天の川銀河がどのように形成され、発達していったのかという疑問を解明する手掛かりとなるだろう。

天の川銀河(銀河系)の中心部には、太陽の400万倍の重さのブラックホールがあり、その周りを何百万もの星が強烈な紫外線やX線にさらされながら周回している。

その様子は塵やガスに遮られ、すべてを見るのは困難だ。だが2006年に、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が、赤外線センサーによって塵やガスをすり抜けて、これまでにない画像を写し出した。NASAはその画像(上の画像)を10月9日(現地時間)に再公開し、新たなプロジェクトでは、これまでよりもずっと精密な観測ができるようになると強調した。

そのプロジェクトとは、2021年に打ち上げが予定されているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope:JWST)のこと。JWSTは銀河を撮影するためのより高性能な赤外線カメラを備え、地球から150万キロメートル(月と地球の距離の約4倍)の地点を周回しながら、薄暗い星の細かなディテールまで、スピッツァー以上の精度でとらえることができる。

「JWSTから送られるたった1枚の画像でさえ、これまで得た銀河中心部の画像の中で最高品質のものになるだろう」と、JWSTの画像装置を担当する天文学者のルーラント・ヴァン・デル・マレル(Roeland van der Marel)氏は、プレスリリースで述べた。

これらの画像は、科学者にとって最大の疑問、銀河がどのように形成され、時間とともにどう発達していったのか、について解明するためのヒントとなるだろう。

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最終更新:10/17(木) 20:00
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