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アップルの“告げ口”でサムスンに危機? 貿易戦争を揺るがす一声

10/17(木) 8:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 筆者は先日、米国を訪れ、米政府関係者やメディア関係者などに取材を行った。

 ある経済専門のジャーナリストとの話では、8月にドナルド・トランプ大統領と夕食を共にした米電子機器大手Apple(アップル)のティム・クックCEOについての話題になった。

【アップルのクックCEOとトランプ大統領】

 というのも、最近クックCEOが、韓国の電子機器大手サムスン電子に関して、トランプに泣きついていると報じられたからだ。なぜなら、2018年3月から本格化した米中貿易戦争で、米政府は12月15日からスマートフォンなどを対象に15%の追加関税を発動する予定だが、アップルは中国でiPhoneやノートPCを組み立てており、もろに関税の影響を受ける。一方、韓国やベトナムで製品を作っているライバルのサムスンにはアップルのような関税がかからない。

 つまり、アップルは関税の対象にならないサムスンについて「ずるい!」と駄々をこねており、お山の大将であるトランプに告げ口をしているのである。

 トランプはクックとの夕食会での話し合いを受けて、「ティム(・クック)とは関税について話をした。サムスンはアップルにとってナンバーワンの競合だが、韓国が拠点だから関税を払っていないという、もっともな話をした」と話し、「主に韓国という別の場所が拠点であるからということで関税を払わない、と。私は説得力のある話だと思ったし、これについては考えなければいけない」とコメントした。

 つまり、こうしたアップル側の「主張」にトランプは理解を示しているのである。

 サムスン側は息を飲んだかもしれない。予測不能で、普通では考えられないような動きを平気でするトランプだけに、サムスンの関係者は戦々恐々としているはずだ。しかも、トランプに対するクックの発言力が高まっていることは、最近特に知られるようになってきている。アップルの「告げ口」で、サムスンは今後どうなってしまうか、考察してみたい。

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最終更新:10/17(木) 8:00
ITmedia ビジネスオンライン

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