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姑が内職で貯めたお金は、職を転々とする義姉に吸い取られた

10/17(木) 12:00配信

婦人公論.jp

汗水流して働いて、コツコツ貯めてきた。けれど、身内の裏切りやトンデモ行動によって、残高はみるみる減っていき――(「読者体験手記」より)

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◆義父が心配していた3番目の姉

31年前に結婚した時、私は28歳、夫は29歳だった。父の知人が彼との縁談を持ってきたのだ。彼は上に3人の姉、下には弟。母親のほかに祖母がいた。

夫と結婚後は社宅に入居し、2ヵ月後に妊娠、長女を出産した。その約半年後、夫は転勤となり、社宅を出て実家に住むことに。社宅よりも通勤が楽なのもあったが、3番目の義姉が家を出て他県へ行くことになったからだ。祖母も他界し、姑と夫と私と長女との生活が始まった。それとともに、義姉たちの事情もわかってきた。

長姉と次姉はすでに結婚し、隣町で暮らしているものの、その結婚生活はあまり芳しいものではなかった。そして3番目の姉は中学を卒業後、他県の工場に就職したが、飽きっぽい性格で、1年ほどで退職して実家へ戻ってきたという。それからというもの、義姉は職を転々としてきた。たまに家へ帰ってくると、話すのは付き合っている男のことばかり。

そんな末娘のことを、亡くなった義父は心配していたという。その心配は的中。義姉は妊娠がわかると、相手の男に捨てられてしまったのだ。姑は義姉に中絶するように言ったが、決して迷惑をかけないからと、娘を出産。女手一つで育てるため、他県で旅館の仲居の仕事を見つけ、働くために出て行った。

同居前、姑とうまくやれるかが気がかりであったが、それどころではない。一日中家で内職をし、私と話をするのは昼食の時ぐらいであった。その時にはたいていグチを聞かされる。それもそのはず、末娘に、いつ何どきお金が必要となるか、わからないのだから。姑には心配と不安がいつもついて回っていた。

姑には夢があった。内職で稼いだ金で、庭の隅に隠居所を建てて、のんびりと暮らす。そんな姑の夢は、やがて消え去ることになる。

私が次女を出産した同じ頃、義姉は仲居の仕事を辞め、子を連れて東京へ行った。ところが、ある日、私は姑から使いを頼まれた。東京の義姉がアパートの家賃を払えず、現金書留を送ってくれと姑に泣きついてきたのだという。

◆義姉の自立、安定はいつになる?

長女が小学2年生になったある日、買い物から帰ると玄関先に姑からのメモがあった。電話番号とともに連絡をくれとの伝言。電話をすると姑が出た。なんと義姉が自殺を図ったとのこと。義姉は子育てと仕事で疲れきってしまい、ナイフを腹に刺し自殺未遂。娘が電話で救急車と警察を呼び一命を取り留めた。夫も突然のことに驚くしかない。

2週間ほどして義姉とその娘、姑が実家に戻ってきた。私たちは話し合い、義姉は腎臓病になって実家へ帰ってきたということにして、町内の人たちにこの一件を隠すことに。義姉親子は同じ敷地内の納屋を改装してそこを住まいとしたが、そのお金も姑が出した。義姉は内職で生計を立てることとなる。

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最終更新:10/17(木) 13:57
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