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揖保乃糸ブランドそうめんなど5%値上げへ

10/17(木) 10:20配信

日本食糧新聞

兵庫県手延素麺協同組合は令和元年度産(2020年3月6日出荷分)から、揖保乃糸「手延そうめん」をはじめ、ひやむぎ、うどんなどの単品商品(袋物)すべてを5%値上げする。代表商品「揖保乃糸 上級品 300g」の希望小売価格が380円から400円(税別)となるが、消費者理解・小売店理解を得る努力を重ね、実勢価格でも5%の上昇を目指し、さらなる「品質向上」や「後継者対策」へ再投資につなげていく狙いだ。

兵庫県手延素麺協同組合が2008年に値上げしてから人件費が20%上昇しており、人手不足もより深刻化。物流費も今期から10%以上あがっている。またHACCPに向けて組合員の設備投資もあり、井上猛理事長は「設備投資をして、より品質の高いそうめんを作る意欲の高い組合員には、加工賃を上げるなどインセンティブをもうけていかなければ、機能不全になるし、後継者も出てこない」とする。

12年前の値上げは麦価の上昇を理由に8~10%の幅で行ったが、他産地にシェアを奪われたり、エンドから定番に売場を移されたりと苦い経験もあった。また、実勢売価も思うようには上がらず、価格競争に巻き込まれ続けた。

現在は揖保乃糸の配荷率も約98%程度あり、消費者理解・小売店理解も進んできている、と同組合は見る。

物流費経費などを含め、店頭価格の5%の上昇を目指していく。出し値が上がっても「店頭価格に反映しやすいようにするためには、品質の維持・向上しかない」(同)とする。「われわれは生産者組合であり販売数を維持する必要もあるが、約20年で生産者も2割減っており、生産量を増やして利益を確保するやり方では、将来的に品質が落ちる。それは消費者を裏切ることだ。5年、10年先を考え決断するに至った」(同)と語る。

ギフトは、特約店などの判断に委ねられるが、組合からの出し値は単品同様の値上げ率になるようだ。また調理麺も同様と思われる。なお昨年の生産量(平成30年度産)は、一昨年の猛暑で在庫が適正化されたことを受け、前年より約5%増の108万箱(1箱18kg)だった。

今年は、梅雨明けの遅れなど7月の販売が振るわなかったが、ゴールデンウイークまでの前半の好調と8月以降の残暑もあり、販売は単品昨年比1%減、ギフト同5%減、全体で約3%減となった。令和元年度産の生産は昨年比3%減の計画だ。

日本食糧新聞社

最終更新:10/17(木) 10:20
日本食糧新聞

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