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東邦チタニウム、若松でニッケル粉増産。75億円投資、MLCC需要を捕捉

10/17(木) 6:02配信

鉄鋼新聞

 東邦チタニウム(社長・西山佳宏氏)は16日、若松工場(北九州市)にニッケル粉の新工場を建設すると発表した。約75億円を投じて、若松工場のニッケル粉生産能力を引き上げる。積層セラミックコンデンサ(MLCC)の内部電極として使用されるニッケル粉需要は中長期的に大きく伸びると予想されており、東邦チタニウムは生産能力を引き上げて供給体制を強化する。
 若松工場内に建てるニッケル粉新工場の延べ床面積は約6400平方メートル。今年12月に完工予定で、来年4月には営業運転を開始する見込み。
 ニッケル粉は主要用途であるMLCCは電気・電子製品における「電源供給の補助・安定化」、「雑音の抑制」といった役割を果たし、スマートフォンやタブレット、PCなどの電子機器や自動車電装部品にも搭載されている。足元では自動車向けやスマートフォン向けの販売低迷によりMLCC需要の伸びは鈍化しているものの、通信機器の高機能化や自動車の電装化、第5世代移動通信システム(5G)の実用化によって、中長期的には市場は大きく伸びていく見通しにある。
 東邦チタニウムはすでに2017年12月に若松工場にニッケル粉工場を建設し、生産能力を引き上げていた。しかしながらさらなる需要拡大が見込まれる中、今後の伸びが期待される。小型・大容量MLCCに対応できるニッケル粉の供給体制を強化するため、一段の増強を決めた。
 東邦チタニウムは若松工場ですでに月30トンの生産能力を持つほか、茅ケ崎工場(神奈川県茅ヶ崎市)に月60トンを生産できる体制を整えている。今回の増産投資によって生産能力は月100トン以上になるとみられる。

最終更新:10/17(木) 6:02
鉄鋼新聞

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