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リブラと中国のデジタル人民元は台湾で「合流」できる:フォックスコン創業者

10/17(木) 6:30配信

CoinDesk Japan

電子機器製造大手「フォックスコン(Foxconn)」の創業者で、台湾で最も裕福な人物、テリー・ゴウ(Terry Gou)氏は、台湾がフェイスブック(Facebook)の仮想通貨プロジェクト「リブラ(Libra)」を歓迎することを望んでいる。

台湾というポジション

先日のあまり注目されなかったスピーチの中で、台湾総統戦の候補者でもあったゴウ氏は、他国の政府のようにリブラに懐疑的な姿勢を取るのではなく、リブラを受け入れることで台湾は国際的な金融ハブとしての地位を高めることができると述べた。

ゴウ氏はまた、リブラがローンチした場合には、台湾は中国人民銀行が開発しているデジタル通貨とリブラをつなぐことができると述べた。

「私は(フェイスブックのCEO、マーク・)ザッカーバーグ氏をよく知っている。将来、リブラを台湾に迎え入れることを望んでいる」とゴウ氏は10月3日(現地時間)、台湾の首都・台北で開かれた同国技術協会の年次総会で述べた。

「中国本土はリブラを受け入れず、独自のデジタル通貨を開発する決断をした」とゴウ氏。

「それによって台湾は、2つの異なるシステムが合流する場になるという素晴らしいチャンスを手にした」

そのためには、台湾の規制当局は分散型金融技術をより歓迎できる法的システムを確立する必要があるとゴウ氏は述べ、フィンテック・プロジェクトは、半導体事業と仮想通貨事業の双方に利益をもたらすと述べた。どちらもフォックスコンが力を入れている事業だ。

ゴウ氏はまた、自身の教育プロジェクトでもブロックチェーン・カリキュラムを導入すると発表した。

ビジネス界から政界へ

フォーブスによるとゴウ氏の純資産は67億ドル(約7200億円)、1976年にフォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group)を創業して以来、絶大な経済的、政治的影響力を獲得してきた。

時価総額330億ドル(約3兆5000億円)のフォックスコンは、消費者向け電子機器の世界最大規模のメーカーで、2018年の売上高は1730億ドル(約18兆5000億円)。スマートフォン、コンピューター、電子機器部品などをアップル、IBM、マイクロソフト、ソニー、デル、レノボなど、世界のさまざまな大手ITメーカー向けに製造している。

ゴウ氏は2019年6月、2020年の台湾総統選に出馬するためにフォックスコンの会長を辞任、だが9月に出馬を断念した。

ゴウ氏は出馬断念を発表した後、フォックスコンに復帰していない。だが同氏の発言には、ブロックチェーン技術の普及と教育を促進するために、より大きな役割を果たすという野心が隠されていた。

スピーチの中でゴウ氏は、台湾の次世代の政治・経済リーダー養成を目指す「テリー・ゴウ・インスティチュート(Terry Gou Institute:TGI)」向けに、リブラに関するテキストを発行し、台湾でのリブラ推進を図ると述べた。

「多くのベンチャーキャピタルと話をしてきた。彼らはより良い投資先を見つけ、台湾の若者のために仕事の機会を作り出したいと考えている」

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最終更新:10/17(木) 6:30
CoinDesk Japan

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