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ボルボ最速の加速力 ボルボS60 T8ツインエンジンに試乗 PHEV 303ps+87ps

10/17(木) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

控えめなボディにボルボ最速の加速力

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
ボルボが、控えめなアピアランスを保ったパフォーマンス・サルーンを設定した。しかも電動化技術の導入が加速する中で、他も追従したくなるようなパワートレインの構成となっている。

【写真】ボルボS60とV60、S90、V90 (107枚)

S60 T8ツインエンジンは、ボルボ量産モデルの中で最も鋭い加速性能を持つ。だがドイツ勢とは異なり、大きなウィングも広げられたフェンダーも、幅広のエアインテークも備わっていない。マフラーカッターは大きいが、フラップ付きの4本出しではない。リアエンドにT8のエンブレムが付くだけだ。

控えめなデザインだから、一部の読者は興味が湧かないかもしれない。ボルボが目指しているのはBMW M340iの顧客を奪うことではないから、それで問題ないのだろう。大きなサウンドを響かせたり、派手なコーナリング姿勢は必要としない、大人なドライバーがターゲット。

このボルボが「ツインエンジン」と呼ぶ、T8のシステムは既に何度か紹介している。90シリーズやXC60でも、その素晴らしさはわれわれも理解している。

念のため確認すると、2.0Lの4気筒ガソリンエンジンは、ターボチャージャーとスーパーチャージャーによって加給される。トランスミッションは8速ATで、前輪を駆動。さらにプラグイン・ハイブリッドでもあり、後輪駆動用に87psのパワーを持つモーターを搭載する。複雑なパワートレインだ。

2019年仕様のT8には、従来よりもやや容量が大きくなった11.8kWhのリチウムイオン電池を搭載。ボルボによれば、48kmの距離を電気の力だけで走行が可能だという。

EVのようにスムーズなハイブリッド

ボンネットの内側は複雑だが、運転は簡単だ。昨今の多くのPHEVと同様に、いちいちドライブモードの確認は不要。スイッチを入れて起動させてアクセルを踏めば、システムが自動的に最大効率が得られる状態を選択しながら走り出す。

もちろんドライバーが任意に選ぶことも可能。電気モーターを常時動かし4輪駆動状態を保つモードや、レスポンスはやや劣るが燃料の消費量を最小限にするエコモード、逆に燃料をふんだんに燃やすパワーモードなどが備わる。

必要なら、駆動用モーターを完全に切り充電を優先させるモードも備わっている。色々試してみたが、標準のハイブリッドモードが多くの場面で一番バランスが取れているようだった。

ボルボはジーリーホールディング傘下での資金力を活かし、ハイブリッドの開発を数年に渡って進めてきた。その結果、都市部や郊外を穏やかに流している限り、純粋なEVのようにスムーズに走る。もしエンジンがスタートしてもスロットルを穏やかに踏んでいる限り、その存在はほとんど気づかないレベル。

EVモードとして125km/hまで加速が可能だが、BMW 330eよりもS60 T8の方が比較的エンジンは始動しやすい。ゼロ・エミッションで走るには丁寧なアクセルワークが必要ではある。

パフォーマンス・サルーンだと冒頭で触れたが、紙面上のスペックは悪くない。T8より安価なBMW 330eやメルセデス・ベンツC300eと比較すると、直線加速は優れている。0-100km/h加速に要する時間は4.6秒でしかない。

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最終更新:10/17(木) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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