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病院長「病床数は維持」 「再編必要」の宝達志水病院

10/17(木) 0:53配信

北國新聞社

 宝達志水町議会病院運営特別委員会は16日開かれ、町立宝達志水病院が厚生労働省から再編や統合の議論が必要と指摘されたことを受け、西澤誠病院長は地域包括ケア病床を増やして現在の病床数70床を維持する方向で検討していることを明らかにした。指摘を受けた県内7病院で具体的な対応を示したのは初めて。町議会は12月定例会に病院存続を求める意見書を提出する方向で情報収集を進める。

 西澤病院長は旧志雄病院を移転新築した際に病床数を3割減らしていることを挙げ「ベッド数の削減は考えていない」と述べた。現在は一般病床43床、療養型病床27床で、一般病棟のうち8床の地域包括ケア病床を増やすことを検討する。

 西澤病院長は「病院運営や患者数、ニーズを考えたら妥当な方向だ」と強調。訪問診療の充実や介護福祉施設の後方支援の役割を果たす決意をにじませた。今後は「県の地域医療構想調整会議で主張すべきものは主張する」と述べた。

 病院事務局側も、町人口約1万3千人や高齢化率37・8%を考慮すれば、病院のニーズは十分あり、今後はリハビリ中心の医療スタッフを充実していく必要があるとの見解を示した。

 金田之治氏(無所属)は「町民に衝撃を与え、非常に不安を覚えている」と指摘。厚労省が9月26日に病院名を公表して以降の町の対応をただしたが、町側が特段の対応をしていないことに「非常に残念だ」と苦言を呈した。寳達典久町長は「当院は地域で重要な役割を果たし、期待に応えている。いろんな場を通じて主張し、病院をしっかり守っていく」と応じた。

 小島昌治委員長は病院の統廃合に反対する意見書の提出を提案した。委員からは事態の推移を見極めた上で提出時期を探るべきとの声が上がり、12月定例会に向け意見書を提出する方向で検討を進めるとした。

 病院運営特別委で病院側は、9月に旧志雄病院跡地で実施した土壌汚染調査の再調査結果を報告し、31カ所のうち4カ所でヒ素の溶質量と含有量が基準値をわずかに上回ったとした。日本環境学会の医学博士児玉一八氏は「ただちに健康の影響が出るものではない」と述べ、地下水への影響もないとの認識を示した。

 宝達志水町議会議会運営委員会が16日開かれ、29日の臨時会の開催を決めた。

北國新聞社

最終更新:10/17(木) 0:53
北國新聞社

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