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<ラグビーW杯>元代表・佐賀工OB山村亮に聞く「日本快進撃はFWの頑張り」

10/17(木) 15:12配信

佐賀新聞

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で、日本は1次リーグを無傷の4連勝で突破し、9度目の出場で初めて8強入りする快挙を成し遂げた。日本代表として2003年のオーストラリア大会、07年フランス大会と2度のW杯を経験した佐賀工高OBの山村亮(38)=ヤマハ発動機ジュビロ=に、現代表の強さや大会の盛り上がりについて聞いた。

 -日本代表の戦いぶりについて。

 素晴らしい。W杯が始まる前から今の日本は強いとは分かっていたが、アイルランドやスコットランドにああいう素晴らしい勝ち方をして興奮した。

 -快進撃の要因は。

 両ウイングの福岡(堅樹)、松島(幸太朗)のすごさが目立っているが、やはりFWだと思う。セットプレーがものすごく安定している。第3戦までを調べてみたら、ラインアウトの獲得率は94%で、マイボールスクラムは100%だった。15年(イングランド大会)から安定はしていたが、ここまで安定することはなかった。逆に相手のスクラムでペナルティーを取ることもあった。今までの(日本の)弱みが強みになっている。FWの頑張りが快進撃を支えている。

 -自身もW杯に2度出場した。国を背負う気持ちは。

 03年に初めて出た時はあまりW杯の価値も分かっていなかった。実際に体験をして、国を挙げての盛り上がりを感じた。何もかもがスペシャルな場所。選手としては4年間のすべてを出し切る大舞台で、お客さんのお祭りのようなノリもすごかった。そのW杯が日本に来るというのはうれしい反面、あの盛り上がりが日本でできるか心配もあった。ただ、どの会場も満員で、日本代表も大躍進している。想像以上の盛り上がりでうれしい。

 -当時の代表と今の代表との違いを感じる部分は。

 僕らの頃は勝てなかった。07年の最終戦でカナダにやっと引き分けたという感じだった。すべてが変わったのはやはり15年に南アフリカに勝ってから。あれで歴史が変わった。日本ラグビーのマインドも変わった。「世界が相手でも勝てる、やれる」と。

 -20日に4強入りを懸け、南アフリカとの大一番に挑む。

 目標のベスト8は達成したのでプレッシャーはないと思う。あとはやりきるだけ。すべてをぶつけて、1点差でもいいので勝ってほしい。南アフリカは強い。ただ、9月6日(壮行試合で7―41と完敗)に対戦した時からは、日本代表も反省や対策をして伸びている。あの時は日本代表の強みが出せなかった。速い球出しやスピードのあるアタックができれば、慌てさせられると思う。

 -今大会の「熱」を持続させることが大事だ。

 この熱をそのままトップリーグに持って行けるように、僕らはしっかりリーグに向けて頑張っていく。1年後、5年後、10年後にもつなげていきたい。

 やまむら・りょう 武雄中―佐賀工高―関東学院大-ヤマハ発動機ジュビロ。186センチ、120キロのプロップ。佐賀工高3年時に花園でベスト4。関東学院大では1年からレギュラーとして活躍。3度の日本一を経験、主将も務めた。日本代表キャップ39を誇り、2003年のW杯オーストラリア大会、07年のフランス大会に出場した。武雄市出身。

最終更新:10/17(木) 15:12
佐賀新聞

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