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マイクロソフト、クラウド/エッジアプリ向けの新オープンソース仕様を発表

10/17(木) 12:40配信

ZDNet Japan

 Microsoftはクラウド開発者が抱える問題について、複数の新規プロジェクトで取り組んでおり、米国時間10月16日に2つの成果を発表した。1つ目は、同社とAlibaba CloudがOpen Web Foundationのプロジェクトとして開発している、「Kubernetes」上でクラウドネイティブなアプリケーションを開発するための仕様である「Open Application Model」(OAM)だ。2つ目は、クラウド上やエッジデバイス上で稼働できるマイクロサービスアプリケーションを構築するためのポータブルなイベント駆動ランタイム「Dapr」だ。

 TwitterユーザーのThe Walking Cat(@h0x0d)は15日に、OAMのGitHubリポジトリーを見つけたとツイートしていた。またOAMの実装である「Rudr」へのリンクも投稿していた。GitHub上での説明によると、Rudrは現在アルファ段階にあり、ユーザーが任意のKubernetesクラスター上で、アプリケーションの開発者や運用担当者の抱く懸念を分離したかたちで、アプリケーションを配備、管理できるようにすることを目的としているという。

 Microsoftは同社ブログへの投稿に「OAMは、アプリケーションのインフラ上への配備方法とインフラによる管理方法の詳細をアプリケーション描写から切り離すことを目的とした、アプリケーション描写のための仕様だ」と記している。また同社は、OAMは従来のPaaSモデルとは異なり、プラットフォームにとらわれないとも記している。RudrはKubernetes上に構築されているものの、OAM自体は「Kubernetesと緊密に結びついているわけではない」という。

 Microsoftによると、同社の目標はKubernetes向けのベンダーニュートラルなOAMの実装をGitHub上で実現することだという。同社はAlibabaが目指しているように、ゆくゆくはOAMをマネージドサービスに変えていく可能性があると、TechCrunchは報じている。

 次に、Microsoftが「クラウドとエッジのための、マイクロサービスのビルディングブロック」と説明しているDaprは、その存在を意識させない不可知性も追求している。同社はDaprのアルファ版リリースを発表した同日付けのブログ投稿に、Daprは「あらゆるプログラミング言語と開発者向けフレームワーク」をサポートするとともに、標準的なHTTPまたはgRPC APIによってアクセスできると記している。

 また同社は、「Daprはプラットフォームにまったくとらわれない。これはつまり、Daprが統合されたローカル環境や、任意のKubernetesクラスター、その他のホスティング環境上でアプリケーションを実行できることを意味している。つまり開発者は、コードを一切変更せずにクラウドやエッジで動作できるマイクロサービスアプリケーションを構築できるようになる」とも記している。

 筆者は、「Azure Kubernetes Service」(AKS)をはじめとするMicrosoftの現在のPaaS製品が、これら2つの新たな仕様に準拠するのか、またそうであればどのようなかたちになるのか、興味をそそられている。これら2つの仕様の詳細は、11月4日に開幕する同社の技術イベント「Microsoft Ignite」で語られることになりそうだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

最終更新:10/17(木) 12:40
ZDNet Japan

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