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第5回スプラトゥーン甲子園近畿地区大会リポート。L3リールガンが甲子園を席巻! テッペンを目指すイカの熱戦に、甲子園出場メンバーが雪辱に燃える

10/18(金) 18:02配信

ファミ通.com

第5回スプラトゥーン甲子園、ついに開幕!

 ナワバリバトル日本一のチームを決めるため、ウデ自慢のイカたちがし烈な塗り合いをくり広げる“スプラトゥーン甲子園”。その5回目となる“第5回スプラトゥーン甲子園”が、2019年10月13日に開幕を迎えた。

 大会を重ねるごとに、選手たちのテクニックに磨きがかかり、また全国からの注目度も高まる中、今年度は出場枠がグッと増加。全国5ヵ所を舞台に、より多くのチームを迎えて地区大会が開催されることになった(全地区2日ずつ開催)。第5回の開幕戦は、任天堂のイベント“Nintendo Live 2019”内で行われた近畿地区大会(場所:京都府京都市 京都国際会館)だ。本記事では、さっそく“これぞ甲子園!”という見応え十分のバトルが展開した2日間の模様を詳しくお届けしよう。

 なお、大会のルールや対戦ステージについては、第5回スプラトゥーン甲子園の特設サイトでチェックしてほしい。


DAY1:開幕早々、圧巻のバトルが続出! さらに進化した個々のテクニックとチーム戦術がぶつかり合う!

 第5回は、32チームによる予選トーナメントが8ブロック同時に並行して行われ(合計256チーム!)、ブロックを勝ち抜いた計8チームが、決勝トーナメントへ進出できる。決勝トーナメントは、会場のメインステージでくり広げられるので、ウデマエや存在感を示すには、まずは5試合に勝利し、予選トーナメントを突破することが必須となるのだ。出場者の顔ぶれはと言うと、「今年こそは優勝」と意気込む常連選手、ようやく出場できたというフレッシュなチーム、『スプラトゥーン』愛に溢れるファミリーなど、じつに多彩。出場枠の増加により、これまで以上に幅広い層が集まり、それぞれが日々の練習の成果をぶつけ合うことになった。


 前述の通り、近畿地区大会は、任天堂が主催するイベント“Nintendo Live 2019”内で実施。甲子園を見に来たヒトはもちろん、インクの音や熱気に誘われて思わず足を止めたヒトも含め、多くの観衆が見守る中で、予選トーナメントは進行していった。数々の激闘を経て、決勝トーナメントへの進出を決めたのは、以下の8チームだ。
近畿地区大会DAY1 決勝トーナメント進出チーム
Aブロック:月下雷鳴
Bブロック:空飛ぶNo mark
Cブロック:勇気凛々
Dブロック:ハンバーグだいすき隊
Eブロック:きときとーず
Fブロック:あったかすこーる
Gブロック:ゆうちゃんず
Hブロック:キャンプも歩けばボムに当たる


 白熱の準々決勝を経て迎えた準決勝第1試合は、“月下雷鳴”対“勇気凛々”がぶつかることに。“月下雷鳴”は、イカ界隈ではDAY1の開催前から注目度が高かったチーム。なぜなら、過去の甲子園での地区大会優勝経験者にして、これまでは別々のチームで戦っていた猛者たちが集結しているからだ(メンタリティしのはら選手は第3回スプラトゥーン甲子園 九州地区優勝、オクラ選手は第3回スプラトゥーン甲子園 ジャンプフェスタ選抜DAY2優勝、りうくん選手は“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”の東京ヤクルトスワローズ(ウルトラリベンジャーズ)所属、ひいらぎ選手は第4回スプラトゥーン甲子園 中国地区大会優勝)。この強豪に対して“勇気凛々”は、“ここまで来たら、勝つしかない”と覚悟を決めて臨む。

 1戦目のステージは、エンガワ河川敷。ここでは“月下雷鳴”が、個々の実力の高さを見せつける。バケットスロッシャーソーダが絶え間なく攻撃して相手を倒せば、L3リールガンとL3リールガンDは相手の攻撃を回避しながら塗り広げていく。仲間の動きと連動したジェットパックやハイパープレッサーの使いどころも絶妙で、グイグイ前線を押し上げ、相手の陣地側まで攻め込んだ。“勇気凛々”は、イカスフィアを使えるブキを3人編成し、要所で突撃を仕掛けるが、相手が一枚上手。スルスルと逃げられるか、逆に巧みな連携でイカスフィアを割られ、倒されてしまう。最終的には、“月下雷鳴”が終始圧倒する形で1本先取した。

 2戦目のステージは、ムツゴ楼。序盤に“月下雷鳴”が中央を制圧すると、しばらくはその周辺でのぶつかり合いに。両チームともにステージの南側にはいかず、中央から北側で攻防をくり広げる。“月下雷鳴”はバレルスピナーリミックスとスプラスピナーが相手をけん制しつつ、プロモデラーPGとL3リールガンで塗り広げていく。一方“勇気凛々”は14式竹筒銃・甲を軸に対抗し、押し切られないように踏みとどまる。時折、“勇気凛々”が数的有利な状況に立つこともあるのだが、数で負けても崩れない強さを持つ“月下雷鳴”は、今なら行けると攻め上がった“勇気凛々”を立て続けに倒して勢いを削ぐ。南側では、スプラスピナーが一瞬の隙を突いたジャンプ撃ちで14式竹筒銃・甲を撃破。個々の相手を的確に対処し、“月下雷鳴”が2本目も勝利を収めるのだった。


 準決勝第2試合は“きときとーず”対“キャンプも歩けばボムに当たる”が激突。“きときとーず”のリーダーが“大勢に見てもらえているので、がんばります”と語れば、“キャンプも歩けばボムに当たる”のリーダーは、“応援してくれる方たちがいるので、それに応えて決勝へ行けるようにがんばります”と、ともにステージ意識の高いコメントを残してから試合が始まった。

 1戦目のステージは、アンチョビットゲームズ。両チームともに、役割分担が明確な試合運びを見せる。“きときとーず”は、プロモデラーPGふたりで塗り広げつつ、ナイスダマを連投してけん制。L3リールガンが前に出て、ハイドラントカスタムは後方から着実に援護した。“キャンプも歩けばボムに当たる”は、L3リールガンふたりに、シャープマーカーネオとエクスプロッシャーカスタムが、それぞれを支援するような戦いかた。どちらも戦術を崩されることのない中、塗り面積は徐々に“キャンプも歩けばボムに当たる”が優勢になっていく。しかし、残り10秒というところで“きときとーず”が立て続けに相手を倒すと、一気に塗り広げてみるみるステージのインクの色が変わっていく。その勢いから、“きときとーず”が勝ったようにも見えたが……47.1%対48.2%という僅差で“キャンプも歩けばボムに当たる”が勝利。中盤にしっかりと塗っていたことが奏功し、際どくも踏みとどまった。

 2戦目のステージは、バッテラストリート。序盤は“きときとーず”が塗り広げ、相手を倒した直後に、すかさずキューバンボムピッチャーをばらまいたり、ナイスダマを打ち込んだりして優勢をキープ。“キャンプも歩けばボムに当たる”はL3リールガンふたりによるイカスフィアで反撃を試みるが、前線に上がる前に倒されてしまい、なかなか状況を打開できない。しかし中盤以降、L3リールガンがうまく相手の注意を引きつつ、味方との連携で着実に相手を撃破。しだいに塗り広げていき、残り10秒から一気に加速し、“キャンプも歩けばボムに当たる”が逆転で勝利を収めた。


 編成や戦術などの面で、第5回甲子園の今後を占う意味でも重要な開幕戦。その決勝カードは、“月下雷鳴”対“キャンプも歩けばボムに当たる”となった。“月下雷鳴”のリーダーは、試合前に勝てる見込みを聞かれると“100%ですね”と自信満々。対する“キャンプも歩けばボムに当たる”のリーダーは、“優勝候補の月下雷鳴と、まさか決勝で戦えるとは……楽しみたいです”と、強豪チームとの対戦に静かな闘志を燃やす。

 1戦目のステージは、バッテラストリート。序盤、“月下雷鳴”はナイスダマを打ち込みつつ前線を上げる。一方の“キャンプも歩けばボムに当たる”は、自陣をしっかり塗ってから攻め上がる戦術だ。やがて流れをつかんだのは“月下雷鳴”で、味方と連携しつつ相手を倒し、相手が前に出られない状況を作る。“キャンプも歩けばボムに当たる”も相手を倒したり、イカスフィアで打開を試みたりするのだが、“月下雷鳴”はカバー力が高く、どこかに穴ができても、すぐに味方がその穴を埋めるような立ち回りで、一切崩されない。盤石の立ち回りを見せ、“月下雷鳴”が1本先取した。

 2戦目のステージは、チョウザメ造船。序盤は1戦目と同じく、“月下雷鳴”が速攻を仕掛けて中央を制圧。手堅く塗り広げつつ、前に出てきた相手をしっかり叩いて優勢をキープする。“キャンプも歩けばボムに当たる”は、押し切られないように耐えつつ、中盤でテンポよく相手をふたり倒し、中央を取る。さらに攻勢をかけ、相手をオールダウン状態に追い込む。すると、勝機はここしかないと、グイグイ前線を上げ、相手の陣地近くまで攻め上がった。“月下雷鳴”は押し込まれた状態が続くが、そのままでは終わらない。終盤、ナイスダマやイカスフィアを立て続けに使い、反撃に出る。最後は両チーム入り乱れての激しい塗り合いとなるが、相手をオールダウンさせて以降流れをつかんでいた“キャンプも歩けばボムに当たる”が勝利した。

 “月下雷鳴”が前評判どおり優勝をつかむのか、“キャンプも歩けばボムに当たる”が波瀾を起こすのか……開幕戦から会場の熱気が最高潮に達する中、迎えた3戦目のステージは、エンガワ河川敷。“月下雷鳴”がバケットスロッシャーソーダ、ジェットスイーパーカスタム、L3リールガン、L3リールガンDとバランスのよい編成で挑むのに対し、“キャンプも歩けばボムに当たる”は、L3リールガン3人にエクスプロッシャーカスタムと、塗り重視かつ全員がイカスフィアという振り切った編成を選択した。“キャンプも歩けばボムに当たる”が攻めの姿勢ゆえに、試合は序盤から激しい倒し合いに。塗り面積は“月下雷鳴”がやや優勢ながら、大きくどちらかに傾くことがないまま、時間が経過していく。しかし終盤、“月下雷鳴”の勝負強さが光り、ハイパープレッサーやジェットパックを絡めた攻撃で、残り20秒のところで相手をオールダウン。最後まで手を緩めることなく攻め続け、相手の反撃を完全に封じて勝利。実力をいかんなく発揮し、優勝を果たすのだった。


近畿地区大会DAY1 優勝チーム“月下雷鳴”インタビュー

Q:チームのブキ編成は、どのように決めたのでしょうか?
A:最初は、スピナー系をふたり入れようと考えていて、スプラスピナーとバレルスピナーとか、クーゲルシュライバーとバレルスピナーを含む編成で練習をしました。ただ、いまの環境では、それだとちょっと弱いな、と。それで、いろいろと考えて、いまの編成に仕上げていきました。僕(メンタリティしのはら選手)は、最初はパブロ・ヒューだったんですが、メインの攻撃もイカスフィアの回転率でもL3リールガンに勝てず……そこでバケットスロッシャーソーダを試してみたら、うまくハマりました。

Q:オクラ選手とりうくん選手は、もともとスピナー使いでブキがかぶるところも合ったと思いますが……?
A:こっち(りうくん選手)がなんでも使えるから、僕(オクラ選手)がバレルスピナーを使うようにしました。

Q:チームの連携、カバーがとても印象的でした。連携については、どのようなことを意識しているのですか?
A:カモンとナイスを、しっかり使うようにしています。練習のときは、使用頻度にブレがあったのですが、カモンとナイスが少ないと勝率が低くて、多いと勝率が高いことがわかってきていたんですね。それで、意識して使うようにしました。とくに今日は、毎試合前に“カモンね! ナイスね!”と言って、意識を高めていましたね。

Q:相手が使ったイカスフィアへの対処が的確でした。対策はどのように考えたのでしょうか?
A:イカスフィアは、自分たちが使うときも、相手に使われたときもカモンをして連携を取るようにしています。L3リールガンふたりで攻めたり、誰かの攻撃に合わせてバケットスロッシャーデコのスプラッシュボムを絡めたりすれば、イカスフィアを割りやすいですからね。あと、イカスフィアに対するダメージ減衰の有無も含めて、ダメージを計算したうえでブキを選んで攻撃するようにしています。

Q:全国決勝に向けて意気込みを聞かせてください。
A:僕(メンタリティしのはら選手)は、第3回は準優勝で、第4回はよくない結果に終わって、すごく悔しかったです。今年はなんとかと思っていたので、これまでの甲子園とは気合の入りかたが違います。全国決勝でも勝って、絶対に優勝します! 理想としては、(第3回甲子園の全国決勝で戦って敗れた)GGBOYZに上がってきてもらって、決勝で勝って優勝したいですね。勝つ自信は……あります!


DAY2:実力派が揃った決勝トーナメントに観衆は大興奮! イカへの愛が決め手のイカじまんコンテストには若き天才現る!?

 スプラトゥーン甲子園と言えば、試合以外のお楽しみが満載なことも恒例となっている。第5回は、“イカス文化祭”と題して、スプラトゥーンが好きなヒトみんながエンジョイできるお祭りを開催。文化祭は、“オクト・エキスパンション”やイカラジオなどに挑戦できる“ゲーム部”、フォトスポットとイラストボードが用意された“美術部”、ポスターが展示される“応援部”、パフォーマンスまたは展示物でイカへの愛を示せる“イカじまんコンテスト”と、充実した内容だ。中でもメインステージで行われた“イカじまんコンテスト”は注目の的。歌、ネタ、ダンス、工作と、まさに何でもありなパフォーマンスが飛び出し、会場は歓声に包まれた。

 “イカじまんコンテスト”は、ニコニコ生放送の視聴者による投票で勝者が決まる仕組み。近畿地区ならではなのか、漫才、あるあるネタなど、お笑いを取り入れたパフォーマンスが続き、会場に集まったファンを喜ばせる。そんな中、もっとも多くの支持を集めて金賞を獲得したのは、ペーパークラフトでさまざまなブキを制作したマサキさん。『Nintendo Labo』を使用して作ったというブキは、どれも造形のクオリティーが高いうえ、Joy-Conをセットして遊べるスプラマニューバー、ボタンを押すと、連動してインクの残量が減るタンクなど、ギミックも満載。司会陣や観客から喝采を浴び、納得の優勝となった。


 イカじまんコンテストが盛り上がり、会場全体のテンションが高まる中、ウデ自慢たちによる予選トーナメントも着々と進行。予選で当たるには惜しいくらいのハイレベルな試合も多数くり広げられた後、決勝トーナメントへの進出を決めたのは、以下の8チームだ。
近畿地区大会DAY2 決勝トーナメント進出チーム
Aブロック:DetonatioN Gaming
Bブロック:もこもこ☆べぃく
Cブロック:はまのみ農園パイナップル生産所
Dブロック:ビックリマンボータコ
Eブロック:コロコロしてんじゃね~よ
Fブロック:それは流石に竹・甲
Gブロック:AquaPalette
Hブロック:はかいしんぷれちゃんず・~・♪


 どのチームにもイカ界では有名な選手がおり、接戦が続出した準々決勝を経て迎えた準決勝第1試合は、“DetonatioN Gaming”対“はまのみ農園パイナップル生産所”。“DetonatioN Gaming”は、第4回の信越地区大会を制した“えふわんけーき”のメンバー3名に、NPB主催の大会“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”の優勝チーム“ハイパービーム”のメンバー1名で構成された、今大会屈指の強豪チームだ。対する“はまのみ農園パイナップル生産所”も、第4回の地区大会優勝経験者ふたりを擁する強力なチーム。試合前から両者のあいだには火花が……と思いきや、“DetonatioN Gaming”のリーダー(ミリンケーキ選手)が“オシャレのためにかけてきた眼鏡で分析する”と相手チームを凝視しすれば、“はまのみ農園パイナップル生産所”のリーダー(のすけ選手)が“分析させないために、今日は蛍光色の服を着てきた”と立ちはだかる、謎の攻防(コント?)から幕を開けた。仲いいな!

 このやりとりに選手も会場も和やかなムードに包まれるが、試合となれば即本気モードに。1戦目のステージは、海女美術大学。開始早々、“DetonatioN Gaming”が攻撃的に攻め上がるのに対し、“はまのみ農園パイナップル生産所”は、ひとりが塗りに徹しつつ、じっくりと守りながら耐える戦術を取る。ここで、“DetonatioN Gaming”は相手の守りを打ち破る攻撃力を見せる。バケットスロッシャーデコが中央で暴れ、L3リールガンDのジェットパックが精確な射撃で倒し、相手を一切前に出させない。“はまのみ農園パイナップル生産所”はダイナモローラーベッチューとエクスプロッシャーカスタムが活躍する場面もあったのだが、しっかりとマークされており、自由に動けない時間が続く。終始攻め続け、相手の動きを封じた“DetonatioN Gaming”が、1本先取した。

 2戦目のステージは、ザトウマーケット。ここでも序盤から“DetonatioN Gaming”の攻撃力が光り、誰かのスペシャル発動に呼応するように味方も攻め上がって、大きくリードする。四方から抑え込まれ、苦しい展開の“はまのみ農園パイナップル生産所”だが、なんとか踏みとどまり、終盤、ナイスダマとイカスフィアを合わせた打開で、一気に中央へ。そこからはお互いに激しく攻め、ステージ上にふたりしか残らない瞬間も生まれるほどの倒し合いに。倒して、倒されての状況が続き、大混戦のまま試合は終了。塗り面積は同等にも見えたが、結果は“DetonatioN Gaming”の勝利となった。


 準決勝第2試合は、“それは流石に竹・甲”対“AquaPalette”。“それは流石に竹・甲”は、その名の通り、竹こと14式竹筒銃を愛し、戦術の要とするチーム。“AquaPalette”は、第4回甲子園の東海地区大会DAY1の決勝戦で戦ったチームの混成(各チームから2名)という、実力は証明済みのスゴウデたちだ。

 1戦目のステージは、海女美術大学。序盤、“AquaPalette”がイカスフィアを起点に相手の陣地付近まで攻め込むも、“それは流石に竹・甲”の14式竹筒銃・甲が塗りつつ相手にプレッシャーをかけることで押し返す。マルチミサイルもけん制力が高く、“AquaPalette”はしばらく防戦に。やがて、スペシャルをためつつ耐えていた“AquaPalette”がじわじわと押し返すと、終盤、相手の14式竹筒銃・甲を倒したところで一気に加速。ジェットパックやイカスフィアに合わせて攻め上がり、グイグイと塗り広げ、“AquaPalette”が1本先取した。

 2戦目のステージは、チョウザメ造船。イカスフィアを使えるブキを3人編成し、積極的に攻め上がる“AquaPalette”に対し、“それは流石に竹・甲”は、14式竹筒銃・甲とヒーローシェルターレプリカで抑え、しばらく拮抗した展開が続く。中央での攻防がくり広げられる中、相手が固まっているところを見逃さず、“AquaPalette”のイカスフィアがふたり倒したことで戦況が動く。相手の数が減ったところへ、ふたりがイカスフィアで突っ込んで、一気に前線を上げる。接近されて14式竹筒銃・甲が動きづらくなったこともあり、そのまま“AquaPalette”が押し切って勝利をつかんだ。


 決勝戦は、“DetonatioN Gaming”対“AquaPalette”。さながら全国決勝クラスの好カードとなって迎えた1戦目のステージは、ムツゴ楼。“AquaPalette”はL3リールガンDを3人編成し、序盤からジェットパックを活用しつつ攻めていく。対する“DetonatioN Gaming”は、息の合った連携で相手の攻勢をいなしつつ、塗り返した。中盤以降はマルチミサイルが同時に飛び交ったり、ジェットパックどうしの撃ち合いになったりと、激しい攻防に。互いに譲らない展開の中、終盤のL3リールガンDによる塗り広げが効き、“AquaPalette”が1本先取した。

 2戦目のステージは、海女美術大学。この試合では、“DetonatioN Gaming”が高い攻撃力で相手を圧倒。“AquaPalette”の序盤の攻め上がりを跳ね返すと、ハイパープレッサーとジェットパックを起点とした攻撃で、一気に敵陣深くへ。中央への突破を試みる相手をつぎつぎと倒し、ほとんど前に出させない状況を作る。中央はバケットスロッシャーデコが塗り固め、後ろからジェットスイーパーカスタムが圧力をかけるなど、盤石の立ち回り。スペシャルを使う猶予すらない攻撃を受けて、“AquaPalette”も終盤はお手上げ状態。“DetonatioN Gaming”が1本取り返した。

 3戦目のステージは、アンチョビットゲームズ。序盤、“DetonatioN Gaming”のエクスプロッシャーカスタムが前線で暴れ、相手を圧倒する。“AquaPalette”は2戦目と同様にかなり攻め込まれるが、このままでは終われないと、相手を迎え撃ちつつ、ジェットパックを起点にしての打開を試みる。しかし、“DetonatioN Gaming”は個の力が高く、イカスフィアやジェットパックにも冷静に対処し、相手のペースに持ち込ませない。バケットスロッシャーデコやL3リールガンDも激しく攻め続けたうえ、さらに味方のカバーも忘れない連携力も見せる。最後まで徹底的に攻め続け、“DetonatioN Gaming”が優勝を果たした。


近畿地区大会DAY2 優勝チーム“DetonatioN Gaming”インタビュー

Q:今日、優勝できると手応えを感じた瞬間はありましたか?
A:決勝の2戦目ですね。1戦目のムツゴ楼で負けて、少し流れが悪くなったんですが、2戦目の海女美術大学ではとにかく攻めたことでいい結果が出て、これは行ける、行くしかないと思いました。

Q:チームのブキ編成や戦術は、どのように決めたのでしょうか?
A:僕(ミリンケーキ選手)は、第5回に向けて練習をし始めたときは、シャープマーカーネオを使っていました。でも、いまはL3リールガンが流行っていて、味方が倒されたときに相手が自分のところに来た場合に、対処しきれなかったんです。それで、自分もL3リールガンを持って、味方が倒されたとしても、後ろに行って戦えるようにしました。チームとしては、みんなで戦うことを重視しています。状況に応じて、みんなで攻めて、みんなで守るという戦いかたですね。全員が、味方それぞれを見ることも意識して戦っています。

Q:試合中は、前衛、後衛のラインを揃えた動きがとても統率が取れていましたね。そのコツは?
A:カモンが大事ですね。ステージによって、カモンの意味合いは変わっていて、どういうときに使うかも変えています。たとえば、ムツゴ楼では、僕(れき選手)は、高いところを塗りつつマルチミサイルを撃ってたんですけど、下に降りるときにはカモンを使います。それは、“相手が上から来るよ”という合図になっています。ムツゴ楼は広くて、味方と距離が離れやすいステージなので、カモンを使って、相手が来る位置を伝えられるようにしていました。

Q:全国決勝に向けて意気込みを聞かせてください。
A:近畿地区のDAY1では強いチームが勝ち、これからの地区大会でも強いところが優勝すると思います。そういったチームに全国決勝で勝てるように、たくさん練習して、がんばっていきたいと思います。


 見事、近畿地区大会を制した“月下雷鳴”と“DetonatioN Gaming”は、優勝ユニフォームとともに、2020年4月18日・19日の“闘会議2020”で開催される全国決勝大会への出場権を手に入れた。

 今回のスプラトゥーン甲子園のブキ編成では、L3リールガン、および、L3リールガンDが多く見られた。第4回スプラトゥーン甲子園で多かった、シャープマーカーネオが置き換わった形だ。ボムピッチャーを持つシャープマーカーネオと比べると若干塗り能力が落ちるものの、L3リールガンはメイン性能アップを積むことで、“疑似3確”と呼ばれる、インクを踏んだ相手に3発当てれば倒せる攻撃力を持つため、攻撃力と塗り能力の高いバランスから選ばれているのだろう。

 なかにはL3リールガン、L3リールガンDを3人編成するチームも見られたが、今回優勝したチームはL3リールガンが2枚、もしくは1枚のチーム。今後の大会でも、前大会のシャープマーカーネオのようにL3リールガンが主力になると思われるが、今度はその編成を見越したブキを選ぶチームも出てくるだろう。

 発売から2年が経ち、ブキの追加アップデート、大幅なバランス調整はなくなったうえでの今大会。今後どういう編成が増えてくるのかに注目だ。

 なお、“第5回スプラトゥーン甲子園”のつぎの舞台は、11月2日・3日に開催される九州地区大会(場所:福岡県北九州市 西日本総合展示場)だ。現地での観戦、あるいはニコニコ生放送およびYouTubeを、ぜひチェックしてみてほしい。また、大会の参加応募もまだまだ受付中。詳しくは“第5回スプラトゥーン甲子園”公式サイトへ!

九州地区大会 ニコニコ生放送
・「第5回スプラトゥーン甲子園」近畿地区大会 DAY1【メイン放送】
・「第5回スプラトゥーン甲子園」近畿地区大会 DAY2【メイン放送】


近畿地区大会DAY1・DAY2の各試合を観戦し、決勝戦は解説も務めたイカ研究員さんからコメントが到着!

 いよいよ開幕した第5回スプラトゥーン甲子園。

イカ研究所の膝元、京都で二日間にわたって開催された近畿地区大会には、学校や職場のご友人、ご家族など、様々なつながりで結成されたチームが数多く参加されていた。和気あいあいとした雰囲気ながらも、試合には真剣に臨み、大人も子供も一緒になって、勝って喜び、負けて悔しがる姿が印象的だった。

 そんな中、DAY1優勝を飾ったのは“月下雷鳴”。過去の地区大会優勝者を含む、実力者揃いのチームだが、各々が自分の役割を果たし、盤面全体を支配する戦いぶりが印象的だった。そして、DAY2優勝は“DetonatioNGaming”。こちらも過去の地区大会優勝者が居並ぶチームで、個々の力の高さはもちろん、一丸となって攻めることで相手を圧倒し、状況を一気に打開する連携プレイが見事だった。いずれもスプラトゥーン甲子園史上最大規模のトーナメントを勝ち上がった強豪チーム、全国大会での活躍を期待したい。

 お集まりいただいた選手の皆さん、応援に駆けつけてくださった観客の皆さん、そして、生中継で応援してくださった皆さんには心より感謝を申し上げる。今後の大会にも、是非ご注目いただきたい。

最終更新:10/18(金) 18:02
ファミ通.com

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