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終盤戦になっても、F1の開発は止まらない……3チームが鈴鹿に持ち込んだ空力アップデート

10/18(金) 12:01配信

motorsport.com 日本版

 2019年の日本GPを制したのは、メルセデスだった。メルセデスはそれまで、進歩を遂げたフェラーリの前に苦戦続き。しかし鈴鹿に持ち込んだ空力のアップデートが功を奏したか、戦闘力を向上させ、フェラーリを撃破した。ただ今回アップデートを行ったのは、メルセデスだけではなかった……。

【動画】2019年F1第17戦日本GP決勝ハイライト

 レッドブルが今回持ち込んだSダクトの開口部は、より幅が狭いモノになった。これにより、Sダクトから噴出する気流を、狙った位置に集中的に送ることを目指しているようだ。また、この開口部の両側に設けられたフィンが、より自由に機能するのを手助けするはずだ。

 なお日本GPでは、マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンが共にこのふたつのバージョンを試していた。

ルノーR.S.19旧型フロントウイング

 ルノーは日本GPに、R.S.19のポテンシャルを引き出しつつ、来シーズンに向けた開発に活かすために、新しいデザインのフロントウイングを投入した。この画像のウイングは旧デザイン。メインプレーン下部の形状は実にシンプルで、翼端板付近のみが上方に持ち上げられている。

ルノーR.S.19新型フロントウイング

 ルノーが日本GPに持ち込んだ、新デザインのフロントウイング。メインプレーンの中央部分、Y250ボーテックスと呼ばれる平らな部分と、その両サイドの接続部分の形状が劇的に変更されている。青色の矢印で示した部分の曲線は、旧仕様と比較してキツい角度となっている。またこの青矢印の上の部分、メインプレーンには、短い開口部が設けられた。さらに3枚取り付けられているフランプのうち一番下のフラップの中央より戦端部分(赤い矢印で示した部分)は、二股に分かれるよう変更された。これらの変更により気流の渦を作り、Y250の綺麗な気流を、乱れることなくマシンのフロア下に送るための”カーテン”の役割を担わせているのだろう。

ウイリアムズFW42 旧型フロントウイング

 ウイリアムズは日本GPに、来季マシンに活かすための”実験的”フロントウイングを持ち込んだ。この写真は従来仕様のモノ。フラップの青く塗られた部分は角度調節が可能な部分だが、これが左右非常に広くなっている。

ウイリアムズFW42 新型フロントウイング

 一方今回持ち込まれた実験用のウイングがこちら。青く塗られた可動部分の幅が狭められている。これはつまり、フロントタイヤが生み出す乱流を、より積極的に制御しようという試みだと考えられる。ウイングの翼端板付近の主な仕事は、フロントタイヤ周辺の気流をいかにコントロールするかということ。この仕事量を増やすとどうなるかということを検証するための、”実験的”ウイングだったのだろう。

Matthew Somerfield

最終更新:10/18(金) 12:01
motorsport.com 日本版

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