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ポルシェが“蓄電プラットフォーム”に変わる時代

10/18(金) 18:13配信

FNN.jpプライムオンライン

各メーカーがEV、PHVを量産

8月末からポルシェ初のEVとなるタイカンのワークショップが中国・上海で開催された。「打倒!テスラー」というのは裏コンセプトかもしれないが、世界最速の量産型EVを作るのがポルシェの狙いだ。800Vで加速するタイカンは、一瞬意識が薄れるほどの速さ(加速G)だった。

【画像】リチウムイオン電池はこのように搭載されている プリウスPHVの縦断面を見る

その興奮がさめやらないうちに、ドイツのフランクフルト・ショー(IAA)を取材した。東京モーターショーで同じく、自動車ショーが人気がないが、唯一各社のEVコンセプトはホットだった。

IAAの後ではメルセデスのプラグイン・ハイブリッド(PHV)の試乗会に参加し、大中小といろいろなモデルのPHVをテストドライブ。ドイツメーカーはEVだけでなく、現実的な製品としてPHVに力を注ぐ。

欧州ルールではPHVはEV距離が長いほど、CO2の計算式が有利となる。EVもPHVもバッテリーへ貯める電気をどう作るのかで、CO2負荷が決まるが、CO2規制のルールでは電気は再生可能なエネルギーを使うので、カーボンニュートラルという前提が成り立っている。現実は石炭発電の電気も存在するが、そこはあえて考えないという理想論をルールに書き込んでいる。

「気候変動」への危機感が強い欧州

そんな矛盾もあるものの、欧州では気候変動への危機感は日本で感じている以上に強い。

メルセデスの次はベルリンに飛び、VW社のモビリティサービスの取材を行う。自動車単体の環境負荷低減ではなく、自動車の使い方、あるいは移動手段の多様化などについて、VWの考えを聞いてきた。もはや、自動車メーカーはクルマを作るだけでなく、モビリティ全体の多様性について考えるようになったのだ。そこには、私たちのライフスタイルの変化が重要なのであろう。

いったん帰国するが、再び、ポルシェタイカンの国際試乗会に参加。量産車をオーストリーのアルプスの麓でテストドライブ。この地では水力発電が電気を作るので、再生可能なエネルギーから作られた電気をお腹いっぱい貯め込んだタイカンで大自然の中をドライブ。600Kg近い重いバッテリーは床下にあるので、重心がスポーツカーのポルシェ911カレラよりも低い。バッテリー容量は最大で93.4kWhと巨大だ。節約すれば一世帯の電力を4日くらい共有できる電力だ。

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最終更新:10/18(金) 18:13
FNN.jpプライムオンライン

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