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上野千鶴子さんに聞いた、VERY世代の「女の子だからお受験させる」発言の背景

10/18(金) 16:20配信

magacol

時々耳にする、VERY読者さんの発言が編集部で話題になりました。
「うちは女の子だから小学校受験をさせようと思って」。
ん? 女の子だから? 受験するもしないも選択肢。
なのに、つい、女の子「だから」と口をついてしまうことってありませんか?
「受験勉強でガツガツ勉強するより、のびのびと育ってほしいから、付属小学校を受験させた」。
「娘には『稼ぐ力』より『ある程度の学歴、学力』があって、『柔軟性や許容力』のようなものを身に付けてほしい」。
「女の子は、東大に入れなくても名の通ったランクの大学に入れれば御の字だと思っている自分がいる」。
「心のどこかで、女の子なら、バリキャリになるより良縁に恵まれる方がいいと思っている。」
これらはすべて、実際に都内在住ママたちから聞いた話。
VERY世代がついそう考えてしまうのはなぜなのか? 社会学者・上野千鶴子さんにお話を伺いました。

――「うちは女の子だから小学校受験をさせようと思って」。自身は学生時代に勉強を頑張っていたり、いま、仕事をバリバリやっていたり、“男女の平等”に人一倍敏感なはずのママたちからも、自分の子どものこととなると「男の子だから」「女の子だから」というフレーズが発せられることが気になります。

 このアンケート回答を読んでいると、娘にも学歴は必要としながらも「女の子は勝ち抜く力より、情操教育に重きを置きたい」、男性に負けずバリバリ働く女性をかっこいいと認めつつ、「自分の娘にはそこまでは求めない」というママが多いようね。きっとあなたたち世代は恵まれている分、大変な世代なのね。疲れてしまっている感じが伝わってくる。


――「恵まれている分、大変な世代」とはどういうことでしょうか?

 あなたたちの母親が若い頃は、女が働こうとしたら「結婚は無理」、結婚したら「仕事を続けるのは無理」ってどちらかは自動的に免除されたのよ。でも今、あなたたちへの期待は二重負担。母親たち世代は、娘に「男性と同じように働いてほしい」「でも女の幸せもつかんでほしい」「片方だけじゃ一人前じゃない」って。だから、疲れたあなたたちは、自分の娘たちには「こんなに疲れる人生は、送らなくてもいいのではないか」と思っているのじゃないかしら。

古い価値観というより、世代が一巡してまわってきたツケね。「女向きの人生」、それは頑張らなくてもいい人生。でもきっと息子にはそんなこと言わないわよね。

―― たしかに私たちの母親の時代とは大きく違いますよね。

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最終更新:10/18(金) 16:20
magacol

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