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台風被害の観光やな再建へ 費用試算、再建場所を検討

10/18(金) 8:00配信

下野新聞SOON

 栃木県大田原市黒羽向町の「黒羽観光やな」の台風19号による壊滅的被害を受け、黒羽観光簗漁業組合は17日、市黒羽支所で緊急の代表者会議を開き、同やなを再建し来季以降、事業を継続する方向性を確認した。施設の廃止も含めて検討した結果、「市の観光にとってなくてはならない施設」との認識で一致。取材に対し、組合長を務める津久井富雄(つくいとみお)市長は「どのような方法が良いのか検討し、再建に向けて頑張っていきたい」と述べた。

 会議には津久井市長や松浦節(まつうらみさお)常務理事(78)、各地区代表者の計7人が出席した。(1)現在地での再建(2)高台への施設移転(3)事業中止-の選択肢について協議し、復興費用などを観点に再建の是非を問う意見が交わされた。同やなの観光資源としての価値などを再確認し、再建に向けて動く方向となった。

 来月18日に役員会を開き、今後の対応を協議する。松浦理事は「国や県への補助金の要請を進め、まずは再建までの予算を試算する。その上で次の会議を開き、再建場所など具体的な内容を決めていきたい」と話した。

 同やなは1967年に創設され、81年に那珂川右岸の河川敷に移転した。川面を眺めながら、約500席で塩焼きや刺し身など名物のアユ料理を味わえるとあって、地元住民や観光客から長年愛されてきた。昨年は約2万7千人が訪れた。

 同川の増水で濁流に襲われ、併設されていた事務所は床上1・6メートルまで冠水。施設は屋根と骨組みだけが残された。床は砂利と泥で覆われ、倒れたテーブルや食器棚が散乱した状況となっている。産卵期に川を下ってきた「落ちアユ」を楽しめるシーズン中で、11月3日まで営業の予定だった。

最終更新:10/18(金) 8:00
下野新聞SOON

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