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香港のヘッジファンド、2009年以来の大規模な資金流出-7~9月

10/18(金) 9:51配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 香港のヘッジファンド業界は四半期ベースで世界的なリセッション(景気後退)以来の大幅な資金流出に見舞われた。相次ぐ抗議活動に揺れる香港で投資家心理を巡る懸念が増す可能性がある。

調査会社ユーリカヘッジがまとめたデータによれば、7-9月(第3四半期)は約10億米ドル(約1085億円)の純流出で、規模としては2009年4-6月(第2四半期)以来の大きさとなった。

政府に対する抗議活動が市場の不安を招いているものの、こうした資金流出は昨年の成績が振るわなかったことに伴うヘッジファンドからの世界的な資金引き揚げと歩調を合わせていると同社アナリストは指摘する。

ユーリカヘッジによると、プラスのマーケットリターンを主因に香港のヘッジファンド資産全体は8月時点で920億ドルと年初来で69億ドル増えており、7-9月の流出分はこれに比べれば小幅にとどまる。

顧客資金の流出は運用資産5億ドル以下の中小ヘッジファンドが中心で、規模が大きめのファンドはプラス配分となっていると同社は説明。香港のヘッジファンド業界では09年以降、資金の純流入が年間ベースで続いている。

ユーリカヘッジのヘッジファンド分析責任者、モハマド・ハッサン氏は電子メールで、「香港の政治危機はまだ有意な脅威にはなっていない」と説明。「手に負えない状況にさえ陥らなければ、香港を拠点とする運用担当者が本土市場やより幅広い地域に提供している機会やアクセスは短期的に損なわれる可能性は低い」と記した。

香港の金融システムでは抗議活動による影響を既に受けているセクターもあり、香港からの脱出について問い合わせるファミリーオフィスが増える一方、ゴールドマン・サックス・グループによる最近の分析では一部の銀行預金がシンガポールに移っていることが示されている。

原題:Hong Kong Hedge Funds See Biggest Quarterly Outflow Since 2009(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Ishika Mookerjee

最終更新:10/18(金) 9:51
Bloomberg

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