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神奈川県庁「キングの塔」国重文指定へ 文化審、文科相へ答申

10/19(土) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 国の文化審議会(佐藤信会長)は18日、「キングの塔」の愛称で親しまれてきた神奈川県庁本庁舎(横浜市中区)を新たに重要文化財に指定するよう、萩生田光一文部科学相に答申した。近く答申通り指定され、県内の建造物の重要文化財は55件(国宝1件含む)となる。

 本庁舎は、公募で選ばれた小尾嘉郎さんの設計案を基に1928(昭和3)年に完成。先代の庁舎が関東大震災で被災したため、鉄筋鉄骨コンクリート構造を採用し、洋風の地上5階建ての上に4層の塔が建つ和洋折衷の造りが特徴だ。

 シンボル的な塔は横浜港に出入りする船員から「キングの塔」と親しまれ、庁舎建築のモデルにもなった。文化審は「地方官公庁建築の発展で、構造と意匠の画期を示す建物として重要」と評価。実施設計図面や模型などの資料が保存されている点も価値が高いとした。

 重文指定を受け、黒岩祐治知事は「近代建築が数多く残る横浜でも、その堂々たる威容で中心的存在となっている本庁舎の指定は大変うれしく、誇りに感じている」とコメントした。現役の官公庁舎では、愛知県庁や名古屋市役所も重文指定されている。

 文化審はこのほか、明治時代に鹿鳴館を手掛けた英国人建築家の設計による洋風邸宅「旧島津家本邸」(東京都品川区)や、真言宗御室派の大本山「金剛寺」(大阪府河内長野市)など5件の指定も求めた。

神奈川新聞社

最終更新:10/19(土) 5:00
カナロコ by 神奈川新聞

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