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【日本シリーズ】巨人 「ONE TEAM」で!阿部に恩返し

10/19(土) 13:03配信

東スポWeb

 令和最初の頂点に立つのは――。日本シリーズは19日からヤフオクドームで始まる。6年ぶりの日本シリーズ進出を決めた巨人の“主役”は今季限りで現役を引退する阿部慎之助捕手(40)だろう。

 阿部に最高の花道を用意する。その思いは仲間たちのいでたちにも表れた。この日、敵地で最終調整したナインは背番号10がプリントされたTシャツを着用。前面には主将・坂本勇が記した「恩返し」の文字が刻まれ、チームはさらに結束を強めた。

 ただ、当の阿部は決戦モードに突入し「ゲームに出ても出なくても長くて7試合。チーム全員で悔いが残らないように。最後は勝つんだと思ってやる。1個、2個負けても日々新たな気持ちで。ここまで来たら、お互いガチンコ」と闘志を高ぶらせた。

“阿部引退シリーズ”に格別な思いを寄せているのが、村田修一打撃コーチ(38)だ。つい先日まではファーム打撃兼内野守備コーチとして宮崎のフェニックス・リーグに帯同。日本シリーズなど遠い存在だった。しかし鈴木外野守備走塁コーチの電撃退団に伴い、急きょ配置転換。16日に宮崎から帰京すると17日からジャイアンツ球場での一軍練習に合流し、チームとともに福岡入りした。

 3日間で約2100キロのドタバタ移動となったが、本人は「このタイミングで一軍に来られるなんて、こんな幸運で光栄なことはないです。しかもいきなり日本シリーズですからね」と興奮気味だ。昨年はBCリーグ栃木でプレーし、NPBからのオファーがなく現役引退。巨人に戻ることすら想像できなかったが、何の因果か大舞台で阿部の節目に立ち会う機会を得た。

 プロ入り前から阿部は大きな存在だった。「阿部さんと同じリーグだった大学時代から憧れていました。右左の違いはあったけど、長距離を打つ打者としてある程度負けたくない気持ちもあった。ずっと数字を追いかけていた」。2011年オフに横浜(現DeNA)から巨人へFA移籍。チームメートとなって間もないある時、まだ血気盛んだった背番号25は遠征先で泥酔状態のまま宿舎に戻り、阿部から強烈な“Gの洗礼”を浴びた。

「言動には気をつけろ!!」。もともと村田コーチがマジメな性格ということもあるが、阿部から叩き込まれたこともあり、巨人の主力としては珍しくトラブルとは無縁の野球人生を送った。

 立場上はコーチのため“年下の上司”を務めるのも、引き分けがなければ最長で第7戦が行われる27日まで。当然のことながら「コーチングすることなんかないですよ」と笑い飛ばしたが「僕が先に引退しましたけど、一緒の空間で勉強させてもらいます」。最後の最後に飛び入り参加した格好の村田コーチも、残りわずかな時間で阿部の最後の雄姿を焼き付ける。

最終更新:10/20(日) 22:06
東スポWeb

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