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新チェアマンが語る東京国際映画祭の役割「国内より海外を尊重する傾向を変えたい」

10/19(土) 8:10配信

オリコン

 東京国際映画祭(TIFF)の最高責任者となるチェアマンに、国際交流基金の理事長として国際文化交流を手がけてきた安藤裕康氏が、この8月に就任した。エンタテインメントに造詣が深く、外交官として世界との人脈を築いてきた安藤氏による新体制が、TIFFをどう変えていくのか。その課題と未来を聞いた。

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■国際映画祭に欠かせない要素はフィロソフィ

──これまでTIFFのトップは、主にメディアあるいはエンタテインメント業界から招請されてきましたが、このたびのチェアマン就任にあたり、ご自身への期待をいかがお考えですか?
【安藤裕康】現在、国際交流基金の理事長を務めていますが、文化の国際交流を職務としています。これまでTIFFともさまざまな形での関わりがあり、東南アジアの映画を紹介する「CROSSCUT ASIA」は、私が国際交流基金理事長に就任してから共催という形で立ち上げた上映部門です。また、純粋にいち映画ファンとしても、毎年のTIFFを楽しみにしてきました。前職では外交官として41年間さまざまな国での外交に携わってきましたが、仕事の一環としてカンヌやローマなどさまざまな映画祭に足を運ぶなかで、日本映画をもっと海外に紹介したいということは強く思っていました。このたびのお役目をいただいたのもそうした私の国際社会での経験、また映画への考えをこれからのTIFFに活かしてほしいと、そのような要請であると理解しています。

──最高責任者としての新体制が始まりますが、どのような展望をお持ちですか?
【安藤裕康】私の就任が決まったのが今年の8月。その時点ではすでに上映作品の選定などを含めて大枠がほとんど固まっていました。ですから、今年は諸先輩がたが積み上げてこられた体制をベースに実行していただきたいと、3年にわたって現場統括を務めてこられた久松猛朗さんにお願いしています。山田洋次監督は今年の記者発表で、「TIFFに何を期待しますか?」という質問に対して、「フィロソフィを持ってほしい」と答えられました。その言葉が強烈に私の胸に刺さっています。国際社会に向けた映画祭として欠かせない要素はまさにそれだと大いに納得し、共感しました。私も今年の現場を十分に勉強させていただきながら、TIFFのフィロソフィたるものを見つけたいと思っているところです。

──ではこれまでのTIFFとの関わりを通して、強化すべき点はどこだと思いますか?
【安藤裕康】世界に向けての発信を考えたときに、GDPも人口も、またコンテンツ消費も飛躍的に伸びているアジアとの関係はもっと大切にすべきだと思います。TIFFでもすでにアジアに重点を置いた作品選定などを行っていますが、上映に留まらず、アジア各国の映画人同士の活発な交流が生まれる、そんな場になればと考えています。なかでも、今やハリウッドを抜かんとする勢いで成長している中国の映画マーケット。ここは日本の映画界としても大いに関心があるところでしょう。しかし、中国は映画の輸入を制限していてなかなか参入が難しいところがありました。そこで昨年5月に「日本国政府と中華人民共和国政府との間の映画共同製作協定」の締結に至ったわけですが、私もこの協定の作成にはずいぶんとお手伝いさせていただきました。

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最終更新:10/20(日) 16:25
オリコン

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